つくば市/豊里学園
学園内各校の代表が顔を合わせ
意見を交わす「リーダー研修会」
つくば市立豊里学園では、生徒会や児童会で活動している子どもたちが集まり、いじめ問題などについて話し合う「リーダー研修会」を開いており、その成果がより良い学園づくりに生かされている。
モニターを通して
各校の代表と対面
昨年度のリーダー研修会は、夏休み期間中の8月2日、ウェブ会議システムZoomを使い、初めてオンライン方式で行われた。上郷小からは企画(きかく)委員会の5、6年生10人が、それぞれ1人1台端末(たんまつ)を利用して参加した。
研修では、前半はいじめをテーマに、学校からいじめをなくすために今は何ができているか、さらに良くしていくために何ができるかなどを話し合った。後半は、同学園スクールカウンセラーの先生による、話の聞き方・伝え方に関する講話を聞いた後、より良いリーダーになるには何が必要か、リーダーとしてどう行動したらよいかなど、積極的に意見を交換(こうかん)した。
7年生のリードで
活発な話し合いに
研修ではZoomのブレイクアウトルーム機能を使い、小グループに分かれて協議や演習をすることで、小中学生の交流も深められた。
「画面の向こう側の人にうまく話をふるのは難しいが、7年生が中心になり、5、6年生一人ひとりに呼びかけながら、上手に話し合いを進めてくれた」と先生。
「5、6年生にとっては、初めて会った人たちの中で話をするという難しさもあった。きちんと答えられるかなと心配や緊張(きんちょう)があったが、思った以上にみんなものおじせず話し、自分の意見を出せていた」と先生。学びの多い研修となった。
児童集会などで
学んだ成果を発表
その後、リーダー研修会で話し合った成果を、児童集会などの場で分かりやすく広めようと、各校が動き始めた。上郷小では1月28日に開かれた「なかよし集会」の中で、どのような言動がいじめになるのかを寸劇にして発表した。企画委員会のメンバーが台本を考え、演技もし、動画にして各クラスへ配信した。
リーダー研修会に参加した子どもたちからは「リーダーとしての心構えを教えてもらった」「仲間や友人同士で助け合ったり、支え合ったりするピアサポートの大切さについて学ぶことができた」「コミュニケーションは一人ひとり感じ方がちがい、まちがってしまうとけんかやいじめが起こるから気を付けなくてはいけないと思った」などの感想があがり、より良い学園づくりへの意識が高まった。