土浦市/教育委員会

小学生新聞

教員としての心構えを確かめて この先につなげるための研修会

土浦市教育委員会では8月2日(水)、令和5年度新規採用教職員に向けた研修講座を開いた。研修には、今年度より土浦市内の小中学校へ配属された29名が出席し、教職員としての心構えや学習指導についてのアドバイスなどに耳をかたむけた。後半にはメンタルヘルス研修やグループ協議の場も設けられ、前期のふり返りを交えながら今後への意気ごみを新たにした。  

教員はやりがいある職 新任者へのエールを  

研修ではまず、教育長があいさつし、「教員の仕事は子どもの人格形成に深く関わる職業。誇(ほこ)りと使命感を忘れずに、これからの教員生活を送ってほしい」とはげましの言葉をおくった。入野教育長はさらに「子どもたちから『先生と出会えてよかった』と言ってもらえるような教員になってほしい」と呼びかけ、その言葉に参加者全員が力強くうなずいた。  

続いて、市教育委員会事務局員の自己紹介(しょうかい)がおこなわれ、「バラを育てています」「海でタコをつりました」など、プライベートな一面にふれつつあいさつすることで場を和ませた。

授業を大切にすること 教員の心構えを再確認  

指導課長が「新規採用教職員としての心構え」について講話をはじめると、参加者の口元は引きしまり真けんな表情に。「子どもたちと仲良く楽しく過ごすことも大切だが、教員としての本分は授業。学びを伝えることこそが一番の仕事である」と前置きしたうえで、自身の教員としての経験をいかしたアドバイスを伝えた。子どもたちの気持ちを理解して一人ひとりのやる気をいかに引き出すか、興味を持って授業に取り組ませるコツは、など具体的な内容は新任者たちの心にひびいた様子で、参加者のひとりの土浦小教諭は「授業の大切さをあらためて実感できた。夏休みの期間中にこれからの計画を立て、常に見直すことを心がけていきたい」と背筋をのばした。  

また、続く第2部では市保健福祉(ふくし)部健康増進課主幹による「教職員のメンタルヘルス研修」が行われ、心とからだの健康を保つことをテーマにした30分ほどの講義が開かれた。

ともに手を取り合い 学びにみちた学校を  

研修のしめくくりには、参加者によるグループ協議が行われ、どのようなことにがんばって取り組んでいるか、現在のなやみや課題は何か、といった議題について意見を交わし合った。同じ新規採用者でも、大学を卒業したばかりの新卒者から、他県での教員経験をもつ新任者まで、参加者のキャリアはさまざま。新卒で荒川沖小に赴任(ふにん)した教諭は「ほかの教職員も同じような思いを感じていることを知り、不安がやわらいだ。まだわからないことばかりだが、先輩(せんぱい)職員に支えてもらいながらも子どもたちにはたよれる存在として『先生らしい』姿を見せたい」と笑顔で話した。  

こうした研修の場を設けるだけでなく、市教育委員会では日ごろから教育指導や学校生活に関する教職員からの相談に広く対応する姿勢を示し、子どもたちにより良い学びの場をつくることに積極的に取り組んでいる。