牛久市/岡田小学校

「なかよし愛言葉」で思いを一つに いじめをなくす「なかよし集会」

 「心豊かでたくましく生きる力のある児童の育成」を教育目標にかかげる牛久市立岡田小学校で、6月24日(月)、全校児童が体育館に集まり「ストップいじめ!なかよし集会」が開かれた。各学年から選ばれた代表児童による「なかよし愛言葉」の発表に子どもたちは真剣(しんけん)に耳をかたむけ、いじめをなくそうという思いを新たにした。


学年代表がなかよし愛言葉を発表

いじめに対する意識を高めていじめの未然防止に努めると共に、よりよい生活や人間関係を築く態度を養おうと開かれたなかよし集会。事前に道徳や学活などでいじめについて考え、いじめをなくすための「なかよし愛言葉」を考えた。一人ひとり提案した中からクラス代表を選び、さらに学年代表に選ばれた6人が集会で発表した。「いわないで わるぐちきくと いやになる」(3年生)、「いじめを始めるのはかんたん いじめを終わらせるのはむずかしい いじめをとめようきみの手で」(4年生)などの「愛言葉」を、言葉にこめられた思いとともに発表し、いじめをなくしたいという強い気持ちが全校児童にも伝わった。

いじめをなくしたいみんなの思い

集会を企画(きかく)した生活委員会は、どのような行動がいじめか、いじめを止められるか、どうすればいじめはなくなるか、などについて事前にアンケートを実施(じっし)。いじめの定義を低学年にもわかるよう説明し、アンケート結果から友達と仲良くなる方法を考えた。どのようなことがいじめであるかをしっかり理解した子どもたちからは、これからの行動について「いやなことをしない、明るい言葉を言う、困っている人を手伝うことなどをしたい」(2年生)、「相手のことを考えて言葉を選んだり、行動したりしたい」(5年生)など、多くの感想が述べられた。
教頭は「子どもたちなりに考え、子どもたちの言葉で子どもたちに届けてくれた。大人が言うより子どもたちの心にひびき、伝わったと思う」と話し、いじめと真剣に向き合った子どもたちをたたえた。

いじめの未然防止に地域の協力も

地域とのつながりが深い同小では、いじめの未然防止に地域の人たちの協力も大きい。登下校や授業の見守り、学習のサポートなど、日ごろから子どもたちにかかわってくれている地域の人たちは、子どもたちに声をかけ、困っている子をサポートしてくれたり、いつもと様子がちがう子やトラブルに気付くと学校に報告してくれたりする。顔見知りの子も多く、地域の人だから気付けることもあるという。地域の人にも見守られている安心感が、子どもたちの良好な友達関係や楽しい学校生活を支えている。