水戸市/双葉台小学校

「よく学び」「心豊かに」「たくましく」元気な学校づくり

 水戸市立双葉台小学校は、1978(昭和53)年に開校した住宅地の中に位置する学校。地域のコミュニティ・スクールの一つとして、双葉台中学校と共に小中一貫(いっかん)教育を推進している。子どもたちは、保護者や地域住民に見守られながら、学校生活を通して豊かな人間性や社会性を育んでいる。


「ふたばっ子」を育てる三つのチーム

 同小では、「しかけ・まかせ・認めることで自己有用感を高める」という教育目標の実現に向けて、先生たちが三つのチーム、「よく学び」「心豊かに」「たくましく」に分かれてそれぞれのテーマのもと取り組んでいる。
 「よく学び」では、授業のしかけを大切にし、最初に課題を解決する見通しをもってから取り組む授業を展開。「心豊かに」では、望ましい集団を目指したしかけづくりをし、「み」だしなみ、「そ」うじ、「あ」いさつ、「じ」かんを守る、「さ」いごまで聞くの「みそあじさ」を実践(じっせん)して心の豊かさを目指している。「たくましく」では、自主性・主体性を育むしかけを用意し、特に体力向上に向けた取り組みとして、休み時間にストラックアウトや、やり投げのようなジャベリックスローで体力アップを図っている。さまざまなしかけを設定し、子どもたちが主体的に行動できる場を設けている。

6年生を送る会・感謝の集いを開催

 2月26日(水)に6年生を送る会が行われた。呼びかけや歌の発表に加えて、6年生参加型の発表が特色で、6年生が1年生と玉入れをしたり、5年生とソーラン節をおどったりした。6年生は自分たちが経験してきたことを下級生と共に行い、楽しく心の温まる会になった。
 3月3日(月)には、感謝の集いを開催(かいさい)。同小は地域ボランティアの活動が盛んで、毎朝立しょうをして子どもたちの日々の安全を守ってくれる人たちがいる。活動に対して、毎年感謝状や全校児童が書いた手紙をおくり感謝の気持ちを伝えている。

地域に見守られ地域と共に活動

 地域のサポートや交流も盛んで、双葉台地区安心安全地域づくり協議会が、先生たちと毎月2回、学区内の危険か所をパトロールし安全を見守っている。また1年生生活科の昔遊びや3年生音楽科の和太鼓(わだいこ)学習には、毎年地域の人がゲストティーチャーとして参加。11月には双葉台小・中学校運営協議会主催の「清潔なまちづくり運動」が行われ、小中学生と地域住民が学校や歩道、地域の公園を清掃(せいそう)した。子どもたちへの教頭のメッセージは、「入学、進級おめでとう。今年度も楽しく充実(じゅうじつ)した学校生活が送れるように、ふたばっ子みんなでがんばっていこう」と力強い。