水戸市/笠原小学校

「分かった」「できた」を実感し次の学びにつないでいこう

 水戸市立笠原小学校は、水戸市内で一番児童数の多い小学校。近くには茨城県庁があり、住宅地の開発も進み、児童数は年々増加している。同小では、一人ひとりが安心して学べる環境(かんきょう)を整えながら、子どもたちのよさや可能性をのばす教育に取り組んでいる。


主体的に学び行動する学校づくり

 同小の今年度の目標は、「主体的に学び、行動する学校づくり」。「分かった」「できた」を実感できる場をつくると共に、「できなかった」「もう少し調べたい」と自己の学びをふり返ることも大事にし、次の学びにつながるようにしている。
 さらに同小には、「健康・自立・思いやり」の三つのキーワードがあり、春は特に「健康」を重視。交通安全・元気なあいさつ・積極的に運動をテーマに、健康と安全に気をつけて学校生活を送っている。4月からの新学期は、「学級づくりはチームづくり」をテーマに、特に絆(きずな)づくりを大切にしている。休み時間には積極的に校庭に出て、先生と子どもたちがいっしょにドッジボールや鬼ごっこなどをして、遊びながら絆を深めている。

本や音楽に親しむ

 本の読み聞かせは、地域のボランティアサークル「読み聞かせ隊きらきら」が学校に来てくれて、全クラス年間5回から6回ほど行っている。昨年11月20日(水)には、体育館を会場に「お話会」を学年ごとに開催(かいさい)し、1部は読み聞かせ、2部は劇を上演して、楽しい時間を過ごした。金管バンド部は、3年生から6年生まで36人が活動し、コンクールや地域の行事に参加し、校内だけでなく地域にも音楽の楽しさや素晴らしさを伝えている。

三世代交流の場笠原ふれあい夏まつり

 夏休みには、同小の校庭を会場に「笠原ふれあい夏まつり」が開催される。第27回の昨年は8月24日(土)に開かれ、同小や笠原中学校、笠原幼稚園の子どもたちをふくめて、笠原地区のさまざまな団体が参加した。4年生によるダンスや5・6年生によるソーラン節を笑顔で元気いっぱいに披露(ひろう)し、会場から大きな拍手(はくしゅ)をもらった。 
 地域とのふれあいの中で育つ子どもたちへ校長は、「可能性を信じて、自分の夢にチャレンジしてほしい。それぞれの未来に向かって、自分らしく、これからも努力を積み重ねていく姿をずっと応援(おうえん)している」とメッセージを送ってくれた。