守谷市/御所ケ丘小学校
英語×キャリア教育で育成する世界にはばたく「グローバル人財」
世界にはばたく「グローバル人財」の育成を目指して、「いつでも・どこでも・だれとでも」生きた英語にふれることができる充実(じゅうじつ)した英語環境(かんきょう)を整えている守谷市。なかでも守谷市立御所ケ丘小学校は、今年度、研究校として「イングリッシュ・キャリアプロジェクト」に取り組み、英語で自己表現できる力を養っている。
イングリッシュルームで充実した英語活動
「イングリッシュ・キャリアプロジェクト」は英語教育とキャリア教育を統合した教科横断的・探求的な教育活動のこと。英語の習得はもちろん、国際的な視野を養い、積極的に発信・交流することで、将来、世界にはばたく「グローバル人財」の育成を目指している。
この取り組みのために整備されたのが、イングリッシュルームだ。広々とした教室には、カラフルないすが置かれ、明るく開放的なふん囲気。グリーンスクリーンが設置されたスタジオやICT機器もそろい、動画の撮影(さつえい)・編集もできるようになっている。このイングリッシュルーム1は3年生以上が使用し、1・2年生はもう一つの小さめのイングリッシュルーム2を使用して、楽しく英語学習に取り組んでいる。
オンライン英会話で伝わる楽しさを実感
守谷市では全小中学校に常勤のALTを配置。1・2年生はALTと担任とで週1時間、歌やゲームなどで楽しく英語活動に取り組み、3年生以上はALTと英語専科の先生で、ほぼオールイングリッシュの授業を行っている。さらに5・6年生は年に3回、オンライン英会話を実施(じっし)し、外国人のネイティブスピーカーと会話をする。学校のことや好きなこと、将来の夢など、子どもたちは自分の思いを英語で一生けん命伝えようとし、英語でコミュニケーションがとれた喜びを実感したり、伝わらなかった悔しさを体験し、もっと勉強したいと意欲が高まるという。
海外の学校と交流し発信・表現力を養う
さらに学んだ英語を使って国際理解を深めようと、5年生は台湾の学校とオンラインで交流し、おたがいの国の文化や学校の様子などについて英語でプレゼンテーションを行う予定だ。またドイツの姉妹都市マインブルクの学校とは、日本や学校のことを紹介する動画をイングリッシュルームのスタジオを使って撮影(さつえい)し、ビデオレターを作成して送るつもりだ。
これらの英語学習の中で意識しているのがキャリア教育の視点。英語はツールであり、ツールを使うためには「何を伝えたいか」が大切だ。そこでプレゼンテーションやディベートを通じて、自分の思いや主張を表現できる力を養い、将来の夢や目標を英語で話せるように取り組んでいる。校長は「英語を使いこなせるようになって、世界にはばたいていってほしい」と期待を寄せている。