水戸市/鯉淵小学校

主体的に、いきいきと子どもたちの力で学校づくり
水戸市立鯉淵小学校の自まんは、「思いやりをもち、主体的に活動する子どもたち」だ。学校生活をより良くするための委員会活動をはじめ、学校行事や日常生活においても上級生が中心となって活やくする姿が目立つ。その姿をお手本に、下級生たちが「自分たちも」と意識することで、児童主体の取り組みが受けつがれていく。
思いやりの気持ちが子ども同士の心を結ぶ
休み時間が終わっても校庭で遊ぶ下級生のもとへかけ寄り、やさしく声をかける上級生。よーいドンで元気よく走って来たり、手をつないでいっしょに歩いて来たり、それぞれのやり方で昇降(しょうこう)口まで連れそっていく。その光景を見守る教頭は、「私たち教員が注意するより、上級生からの呼びかけのほうが効果的。上級生が『みんなで時間を守れる学校にしよう』と下級生を気にかける姿をほこりに思う」と目を細める。
ほかにも、学校生活のさまざまな場面において児童間のつながりの深さを感じることができる。たとえば、陸上記録会に出場する6年生へ4、5年生がメッセージをおくれば、今度は6年生が宿泊(しゅくはく)学習から帰った5年生へ「お帰りなさい」「おつかれさま」の黒板メッセージをおくる。学年ブロックで行われる持久走大会では、走っている学年へ向けて学校中からエールがわきおこる。思いやりのバトンをわたすように、自分たちがしてもらってうれしかったことをお返しする、そのくり返しがあたたかな絆(きずな)を育んでいく。
自己有用感と達成感が主体性と自信を育む
委員会活動においても子どもたちは主体的にさまざまな企画(きかく)を考え、実行する。代表委員は「いじめゼロ」をテーマにみんなに考えてもらいたいことを劇で伝え、健康委員は毎週各学級でハンカチやつめなどをチェックして学級ごとに賞状をわたすなど工夫をしながら「自分たちの力で学校を良くする」活動に取り組んでいる。
先日開かれた「鯉淵っ子まつり」でも、日ごろの学習成果を体験型のワークショップで伝える工夫をし、また、米づくり体験をサポートしてくれる地域の協力隊へ家でお米をたいたりおにぎりをつくったりしたレポートを通して感謝を伝えた。
「担任をはじめとする教職員が、子どもたちが自ら『やりたい』『役に立ちたい』と感じる気持ちを大切にしながらかかわり、時にはさり気なくうながして支え続けてきたことが実を結びはじめたと感じる」と教頭は話し、学校の未来に期待をよせる。

