水戸市/赤塚小学校

合言葉は「ABC-A!」変わる・できる・もっとできるへ

 水戸市立赤塚小学校は、河和田小学校の児童数の増加にともない1982(昭和57)年に開校した。国道50号バイパスから見える校舎の壁画(へきが)が学校のシンボルで、三つの円と2本の大樹が、未来に向かってのびやかに成長する子どもたちの姿や、地域の特性である連帯を表現している。


当たり前のことができる人になろう
 

 同小の教育目標は、一人ひとりの児童の「確かな学力」(知)・「豊かな心」(徳)・「健康と体力」(体)の調和的な発達を図り、「豊かに生きる力」を育成すること。学校の壁画は、初代校長がデザインしたもので、上段の円は「知」、中段のだ円は「徳」、下段のだ円は「体」を意味し、三つの円がからみ合って調和をあらわしている。
 今年度特に力を入れているのは「合言葉はABC-A!」。「当たり前のことを、ばかにしないで、ちゃんとやる赤塚小」の頭文字となっている。この「ABC-A!」の徹底(てってい)で、「変わる・できる・もっとできる」へと自主性を育んでいる。「当たり前のこととは、時間を守る、元気にあいさつをする、忘れ物をしないことなどで、共通の理解を図りながら、社会に出たときの生きる力になるように取り組んでいる」と教頭は話す。

みんなで考えた「赤小しぐさ」

 昨年度、児童会が中心になって、学校生活で気をつけたいことをまとめた「赤小しぐさ」を作成した。もとになっているのは「江戸しぐさ」で、「みんなが仲良く生きるために、言葉づかいやしぐさに気を配っていた」という話を先生に聞いたことから。「赤小しぐさ」には八つの項目(こうもく)があり、たとえば「黄金の七三分け」は「ろう下を歩くときは右側。相手のためにスペースを空けよう」、「アリさん通学」は「一列に並んで、登下校しよう」などユニークな表現になっている。

特色ある活動で地域の中で元気に育つ

 校内に畑があることも同小の特色で、5月13日(火)に、JA職員や地域の農家の人たちに協力してもらい、全校児童で500本ものサツマイモのなえ植えを行なった。秋に、みんなで収穫(しゅうかく)するのを楽しみにしている。  もう一つの特色は邦楽(ほうがく)部で、13人が活動し、水戸市小中学校音楽のつどいや校内の演奏会で発表している。地域との交流も盛んで、ふるさと赤塚をつくる会が、10月に開催(かいさい)される赤小まつりで体験ブースを設けてくれたり、除草など奉仕(ほうし)作業にも参加してくれたりしている。