守谷市/大野小学校

小学生新聞

どろにまみれて田植え体験
米作りの大変さを知る

 6月9日(木)、守谷市立大野小学校で3・4年生が田植えを行った。地域の人たちが準備を整えてくれた田んぼは、どろが深く、子どもたちのひざくらいまでうまるほど。足をとられ、どろだらけになりながらも子どもたちは最後までがんばり、無事に田植えを終えた。

地域の人たちの協力で米作りを学ぶ
 学校から歩いて10分ほどの所にある「ふれあい田んぼ」。広い田んぼの中の1区画、地域の人が子どもたちのために用意してくれた田んぼだ。コロナ禍(か)以前は、田植えの前に代かきの代わりに「どろんこリレー」を行い、同小の名物行事となっていた。しかし昨年に引き続き今年も「どろんこリレー」は行わず、1週間前に地域のボランティア「大野小協力の会」の人たちがトラクターで耕すのをあぜ道から見学し、代かきの意味や方法を学んで田植えに備えた。

どろんこになりながらがんばった子どもたち
 田植えではまず、機械での田植えを見学。まっすぐきれいに植えられていく様子を見学した後、いよいよ子どもたちの番。田んぼの両側に3年生と4年生が分かれて並び、おそるおそる田んぼに入っていく。立派に育った苗(なえ)を持ち、ひもに沿って植えていくが、どろが深く、1歩進むのも一苦労。足がぬけずにしりもちをついたり、バランスをくずして転んだり、全身どろだらけになりながら子どもたちは大奮闘(ふんとう)。ボランティアの人にも手伝ってもらいながら2時間あまりかけて、植え終えた。
 田植えの後は「子どもさなぶり」。昔は地域の人みんなで協力して田植えを行い、終わった後はみんなで労をねぎらい、田んぼの神様にお礼の意味をこめて行っていたという「さなぶり」。そのような話を協力の会の人から聞き、子どもたちは持ってきた水とうで乾杯(かんぱい)をして祝った。

体験活動から学ぶお米のありがたさ
 田植えを終えた子どもたちは「どろが重くて動きにくかった。田植えの大変さがよくわかった」「お米ができるのが楽しみ」「農家の苦労がわかって、もっとお米を食べようと思った」などと話し、久しぶりの体験活動から多くを学んだ様子だった。
 子どもたちといっしょに田んぼに入って田植えを行った校長は「見るのとやるのは大ちがい。とても大変だったが、子どもたちはよくがんばった。どろの感しょくを知ったり、カエルをつかまえたり、友達と助け合ったりするなど、実際に体験することはとても大事。コロナ禍で制限も多いが、今後も体験活動を大切にしていきたい」と話した。