水戸市/吉沢小学校

小学生新聞

「みんなで守る三つの約束」を
目標に学校づくり

 水戸市立吉沢小学校は、6月22日(水)に創立39年をむかえた。周辺には商店や住宅が増え、児童数は今も増加しているため、現在校舎の増築工事を行っている。大人数であることの良さを生かし、大人数だからこその感染対策に工夫をしながら、子どもたちは目標をもって元気な日々を過ごしている。

約束を守って元気な学校生活
 同小では、「目標をもってがんばる」「自分も友達も大切にする」「元気にあいさつをする」という、「みんなで守る三つの約束」を定め、学校全体で取り組んでいる。たとえば、「元気にあいさつをする」では計画委員会があいさつ運動を展開し、元気なあいさつができる学校づくりを行っている。学校生活については、同小は大人数であるため感染予防対策として分散日課を実施(じっし)している。1・2・3年生と、4・5・6年生の日課を朝の会から時間をずらし、中休みや給食の時間もずれるようにすることで手洗いや歯みがき、校庭で遊ぶ時も全校いっしょにならずに混雑が避けられる。
 また縦割りのふれあい班活動があり、1年生から6年生までが18のグループをつくり、6年生がグループをまとめて活動をする。違う学年の子と遊ぶことが新鮮(しんせん)で、子どもたちは異学年交流を喜んでいる。

創立39年の記念集会をリモートで開催
 創立記念集会は、体育館に全校児童が集まることができないため、GIGAスクール構想で整備された大型モニターやタブレットを活用して開催(かいさい)。計画委員会の児童たちが中心となり昼休みに各クラスの大型モニターで放送し、同小の歴史や施設(しせつ)などについてわかりやすく説明したり、劇やクイズを行ったりして、学校のことを楽しみながら知ることができた。久しぶりに、各クラスから校歌を歌う声が校舎内にひびき感動的な集会となった。

どんぐり活動でかみね動物園と交流
 校庭にはどんぐりのなる木があり、秋にはたくさんのどんぐりが落ち、昼休みに子どもたちが拾い集める。集まったどんぐりは動物たちのえさとして、遠足のときに日立市かみね動物園に届けている。ふれあい活動の一つで、動物たちを喜ばせようと子どもたちは張り切っている。
 また同小では地域との交流にも力を注いできた。地域とPTAが合同で開催する「よしざわ祭り」やPTA主催(しゅさい)の「吉沢フェス」が同小を会場に開かれる。コロナ禍(か)で中断していたが、今年は開催を目指して計画が進行中だ。「まだ収束まではいかない状況だが、だんだんと良くなっていくことを信じて、子どもたちには目標をもってがんばってほしい」と教務主任の先生は話していた。