守谷市教育委員会
授業の充実、作業の効率化を図るため
Googleの活用法を学ぶ
8月4日(木)、市内の小学校で、Google のさまざまな活用法を学ぶための講習会「Google For Education PDトレーニング」が行われた。Google 認定教育者を講師に招き、「ジャムボード」の使い方、「ドライブ」を使った安心安全な共有方法、「フォーム」を使ったテストの作成、「クラウド」についての説明など、3時間にわたって実際にパソコンを操作しながら学んだ。
ジャムボードを体験
授業での活用方法も
今回参加したのは、今年度市内の小中学校に異動になった先生や、新任の先生など25人。昨年は市内の全部の小中学校で行っており、今年は昨年受講していないおよそ50人を対象に、2回に分けて実施(じっし)した。
大野小のコンピューター室で行った講習会では、1人1台ずつパソコンの前にすわり、講師といっしょに操作をしながら学んだ。まず「クラスルーム」に入り、基本的な使い方を確認。次に電子ホワイトボードアプリ「ジャムボード」を使って絵を描(か)いたり、付せんを付けたり、画像をはり付けたりして、直感的に操作できることを体験した。タブレット端末(たんまつ)では、ペンや直接指で書くこともできるといい、授業での活用例として、アサガオの観察日記や、配付した資料にメモを書きこむなど、さまざまな活用方法が示された。
ドライブで安心安全に
共有する方法を学ぶ
次に「マイドライブ」と「共有ドライブ」について説明。2~3人でペアになり、共有ドライブに入れた資料に複数で書きこんで共有する方法や、共有の権限を設定することで編集機能が制限されて安心安全に共有できることを体験。先生同士で起案を回す際などに活用できることを理解した。
また「ドキュメント」で資料を作る際には音声入力が使用でき、多くの外国語にも対応しているため、英語の発音チェックにもなるなど裏技的な使い方も教えてくれると、先生たちも感心した様子で試していた。
フォームを使って
クイズの作成と集計
最後に取り組んだのが「フォーム」を使ってのクイズ作成。各自で問題を考え、回答方法を選たく式か記述式かを選び、画像をそう入し、点数もつけ、さまざまな問題が作られた。できた問題は「クラスルーム」で共有し、他の人が回答。選たく式の問題は自動採点、自動集計し、記述式の回答は一覧となって表示される。Google では「フォーム」と、表計算ソフトの「スプレッドシート」が連動していて、回答の結果は即座(そくざ)に表やグラフに表示されるため、情報収集、評価、集計が自動ででき、作業の効率が図れる有効なツールであることを学んだ。
講習を終え松ケ丘小の先生は「テストやアンケートの結果をグラフにして可視化できるフォームの機能は便利だと思った。生かせるようにしたい」、守谷中の先生は「今まであまり活用していなかったが、専門の体育の授業でも生かせることを知り、これからは使っていきたい」と話し、現場ですぐに役に立つ学びができた様子だった。
教育指導課ICT教育推進グループの星川さんは「講師は教師経験があるので、授業での具体的な活用法を教えてもらえてとても勉強になったと思う。先生たちには、ICT機器を使いこなしてもらい、どの学校でも、どの先生でも同じような環境で授業ができるようになることを目指していきたい」と話した。