守谷市/松前台小学校
4年ぶりに3校合同田植えを実施 幼小連携活動や地域の人とも交流
創立35周年をむかえた守谷市立松前台小学校。5月11日(木)には、全校児童が参加して記念の航空写真の撮影(さつえい)が行われた。また翌日には、4年ぶりに御所ケ丘中学校区の3小学校合同の田植えも実施(じっし)。コロナ禍(か)も収束に向かい、通常の学校生活にもどって交流も増え、子どもたちはいろいろな人とかかわりながら多くを学んでいる。
どろだらけになって田植えを体験
晴天にめぐまれた5月12日(金)、5年生が立沢里山の田んぼで、御所ケ丘小、大井沢小と合同で田植えを行った。コロナ禍の期間は小学校ごとに行っていたため、3校合同で行うのは4年ぶり。立沢里山の保全活動を行っている立沢里山の会の人たちが準備を整えてくれた田んぼで、同会の人たちの指導を受けながら苗(なえ)を植えていった。子どもたちはどろの感触(かんしょく)にとまどい、どろだらけになりながらも楽しく取り組み、米作りの工夫や苦労を実感。また他校の5年生や地域の人たちとふれ合ったり、カエルなどの生き物をつかまえたりして、自然に親しめる機会にもなった。秋にはまた、3校合同で稲(いね)かりを行う予定だ。
昔遊びで地域の人や幼保園生と交流
守谷市には「もりやコミュニティ・スクールボランティアバンク」という制度があり、登録してくれた地域の人や大学生などに、必要に応じてサポートをお願いすることができる。松前台小でも草かりやミシン学習でのサポート、授業の見守り、琴(こと)の演奏など、さまざまな場面で地域の人たちに協力してもらい、交流してきた。
1年生は生活科の昔遊びの学習で、地域の人たちに教えてもらいながら、いっしょにコマ回しやけん玉、あやとり、お手玉などの遊びを楽しんだ。その後、松前台小のとなりにあるもりや幼保園の年長児たちを招待して、1年生が園児に昔遊びを教えてあげる保幼小連携(れんけい)の活動も実施。お兄さんお姉さんとして優しく接し、楽しく取り組んだ。
1年生から学級うけおい制の委員会活動
松前台小では通常は5・6年生が行う委員会活動を学級うけおい制で行い、1年生から全員が参加している。1・2年生が担当するのがボランティア委員会。緑の羽根募金(ぼきん)を呼びかけたり、朝のあいさつ運動を積極的に行ったりしている。その他、3年生は保健と掲示(けいじ)美化、4年生は園芸と給食、5年生は集会と図書、6年生は放送と体育で、各学年2クラスずつが前期と後期で交代して担当するため、卒業までに全部の委員会を経験することになる。「低学年でも委員会活動に参加することで、自分も学校の一員であるという所属意識をもつことができ、自己肯定(こうてい)感も高められる。学年に応じて、できることを一生けん命がんばっている」と教頭。
ふだんの生活がもどってきた学校で、子どもたちはいろいろな人とかかわり、多くの体験をしながら元気に学校生活を送っている。