つくば市/茎崎学園

茎崎学園コミュニティ・スクール 地域愛と防災をテーマに活動
つくば市立茎崎学園で昨年度からコミュニティ・スクール(CS)が本格的に始動した。主要な取り組みの一つに「地域学校協働活動」があり、同学園では地域愛と防災をテーマに、子どもたちが地域と連携(れんけい)した活動を行っている。
昔遊びを教わりつつ地域の人たちと交流
茎崎第三小の4年生は昨年度、地域学校協働活動として昔の遊びを体験した。子どもたちが森の里地区公会堂へ行き、自治会の人たちからけん玉、めんこ、こま回し、折り紙、あやとりなどを教えてもらい、いっしょに遊んで交流した。
「どれも初めての遊びで新鮮(しんせん)だった。最初はひっくり返せなかっためんこが、コツを教えてもらったら、ひっくり返せるようになって楽しかった」と子どもたちの感想。特にけん玉などは学校に帰ってからも練習にはげみ、上手になった子がたくさんいた。
同小の教頭は「遊び体験は今年もやりたい。昔遊びを教わるだけでなく、地域の方々を学校に招待して、子どもたちが今の遊びを教えるなど、相互(そうご)交流へと発展させたい」と構想する。
三小祭で成果を発表5年生の防災活動も
毎年11月に開かれる三小祭では、各学年が日ごろの学習成果をステージで披露(ひろう)しており、ここでも4年生はマット運動や合唱と合わせて昔遊びの発表をした。上達の様子を実演で見せたほか、それぞれの遊びのやり方やおもしろさなどもスライドで紹介(しょうかい)。どうしたらうまく伝わるかという、子どもたちの考えや工夫のあとが見られた。
5年生のステージ発表は「茎崎地区の危険箇所(かしょ)について」。これも地域学校協働活動の一つで、子どもたちが学校のまわりの道を歩いて調査したところ、木がしげっていてうす暗いとか、カーブミラーが見づらいなど、危険な場所があったことを、写真を見せながら報告した。
お世話になった人へ感謝の心を伝える
三小祭は、子どもたちが日ごろから多くの人に支えられていることに感謝の気持ちを伝える場でもある。CS協議会委員や学校ボランティアなどの人たちを招待し、5・6年生がお礼の手紙を読み上げてプレゼントし、1・2年生が折り紙で作ったメダルを首にかけた。
ボランティアの人たちは毎日の登下校や毎月のあいさつ運動などで子どもたちを見守り、校庭の除草でも学校を過ごしやすい環境(かんきょう)にしてくれる。
除草のときは子どもたちも活躍(かつやく)しており、ボランティアの人たちがかってくれた草を、休み時間などに集めて集積所まで運んでいく。地域の人たちにお世話になるだけでなく、自分たちも積極的に学校や地域を良くしていこうという気持ちが育っている。