水戸市/稲荷第一小学校

小学生新聞

「笑顔プロジェクト」で
みんな笑顔になる学校づくり

水戸市立稲荷第一小学校は、水戸市の東部に位置し周辺には田園風景が広がる。学校の近くには常陸国風土記にも記されている大串貝塚などの遺跡(いせき)が多く、児童のレクリエーションや学習の場になっている。今年創立134年目となった同小では、学習面と生活面の二つの大きな目標のもと学校づくりが進められている。

「学習のふりかえり」と
「笑顔プロジェクト」

学習面では、「学習のふりかえり」を目標にしている。授業や今までの学習のふりかえりを大切にし、ふりかえることで子どもたちの考えをアップデートしてさらなる学びにつなげていく。その方法の一つとしてICTを活用し、タブレット端末(たんまつ)のアプリを使い自分のふりかえりを記録して共有している。
 生活面の目標は「笑顔プロジェクト」で、みんなが笑顔になる学校を目指し、各クラス・学年で何ができるかを話し合い実行している。例えばみんなで元気にあいさつができるように自分たちから呼びかける「あいさつ運動」に力を入れたり、そうじがきちんとできるように黙働(もくどう)を行うなどして、他のクラスや学年でもできるように進めていく。気持ち良く、みんなが笑顔で過ごせるようにと取り組んでいる。
異学年やこども園との
楽しい交流が復活

 感染状況(じょうきょう)が落ち着いていることから、縦割り班活動や市立常澄認定こども園との交流の時間も増えている。縦割り班活動は昨年度復活し、1年生から6年生が12班に分かれて活動している。ふだん遊ぶことのない学年や地区の子どもたちといっしょに交流することで、思いやりの心や感謝する心、コミュニケーションを図るための力を育んでいる。
 認定こども園の子どもたちとは、2年生と5年生がサツマイモを共同栽培(さいばい)し交流している。地域の人の協力で学校の西側の広い畑を借り、苗(なえ)植えの準備をしてもらい毎年栽培している。秋の収穫(しゅうかく)は、子どもたちの大きな楽しみとなっている。
地域とともにある
学校づくり

 同小では、地域とともにある学校づくりを目指している。地域住民も協力的で、地域のまちづくりの会が奉仕(ほうし)作業で校庭の草かりをしてくれたり、子どもたちの登下校はスクールボランティアが見守りをしてくれている。地域との交流も、できることから少しずつ復活している。教務主任の先生から子どもたちへのメッセージは、「どんな状況でも、みんなで楽しく笑顔で過ごすことが次のステップにつながると思う。自分が笑顔になり、みんなが笑顔になれるために、がんばったり助け合ったりすることを学校の中でつちかって欲しい」ということだ。