つくば市/茎崎学園
表現力や思考力の向上にも 学園ぐるみであいさつ運動
つくば市立茎崎学園では昨年度から、学園を挙げてあいさつの活性化に取り組んでいる。あいさつを土台として自己表現力を高め、自分の思いを伝えられるようにするとともに思考力などを養い、学習の推進にも結び付けたい考えだ。
あいさつから始まり発表や発言に自信も
茎崎二小では、児童会中央委員の5・6年生が毎朝、校内を回って各クラスの児童とあいさつを交わしており、この姿を見て「ぼくたちもいっしょにやりたい」と、1~4年生の有志も自発的に参加するようになった。「ほかの学年の教室に行ってあいさつするのが楽しい」と、参加児童は話している。「自分からあいさつする姿はほとんど見られず消極的だったが、明るく気持ちよいあいさつする子が増えた。また、先生や地域の人にだけでなく、友達同士でのあいさつも見られるようになった」と児童会担当の先生。
茎崎三小では、各学級で話し合ったことを代表委員会で練り上げ、「三小あいさつぐんぐんスローガン」を設定。毎月のふり返りを通して、各自があいさつレベルの向上に取り組んだ。4月当初はレベル2の「声をかけられたらあいさつできる」が多かったが、10月のふり返りでは1、2年生では全員がレベル3以上になり、レベル4の「自分からあいさつできる」や、レベル5の「自分からハキハキ声で目を見てあいさつできる」が他の学年も増加。「あいさつするのがはずかしかったが、進んでできるようになった」と話す児童もいた。
これらの活動から効果が波及(はきゅう)し、授業や発表会などの場でも堂々と話せる児童が増え、発表や発言に自信をもっている様子がうかがえるという。
記録を高めようとオンラインで交流
茎崎学園スポーツ交流会では茎崎二小、茎崎三小の両校が、オンラインでおたがいの様子を見ながら、切磋琢磨(せっさたくま)して記録をのばしている。今年は市小体連の共通の課題であるスポーツチャレンジ種目のお手玉スローに取り組んだ。4年生は15メートル、5・6年生は20メートルを目標に、できるだけ多くの児童が目標をこえられるようはげんだ。
交流会は10月16日(月)と11月7日(火)の2回行われた。回数を重ねることで、ほかの児童の投球フォームを見て手首の使い方なども意識するようになり、目標達成率が倍にのびた学級もあった。児童からは「いつもいっしょにいる友達だけでなく、三小の児童もいっしょに取り組むことで、がんばろうという気持ちが大きくなった。記録がのびてうれしい」などの感想が聞かれた。