水戸市/寿小学校

小学生新聞

「一人ひとりが大切にされる」学校づくりを目指して

水戸市立寿小学校は、今年創立70周年をむかえる学校で、「一人ひとりが大切にされる学校づくり」に取り組んでいる。地域や家庭と共にある学校を目指し、人権を大切にする心を育てている学校には、子どもたちの元気な笑顔があふれている。

一人ひとりが大切にされるべき人権を考える

 人権を大切にしている同小では、毎月「ふれあいデー」を設け、一人ひとりが大切にされるようなかかわり方を学んでいる。DVDを観て友達や地域の人みんなを大切にするためにはどうすればよいかを話し合ったり、いじめ解消スローガンを全校で考えたりしている。

 令和6年度の人権スローガンが、「やさしい心で接すれば キラキラ輝く みんなの笑顔 夢が広がる 寿小」に決定。全校児童で考えた人権シンボルマークとともに校内各所に掲示(けいじ)されている。

 また、一人ひとりを大切にする取り組みとして、子どもたちの良いところを先生が見つけたら「キラキラキッズシール」をわたしている。落ち葉はきボランティアやあいさつ運動ボランティアなど、お手伝いや良いことをした時にシールがもらえ、15枚、30枚になると表しょうされる。特技を発表する「スーパー寿っ子」も開催(かいさい)し、友達の得意なことを知って、みんなの良さを見つけていこうと取り組んでいる。

「わかった できた やってみたい」が生まれる授業

 同小では、学習や学校生活などすべての場面で「わかった できた やってみたい」の声が生まれる場を増やしている。

 今年度は校内研究を算数科にしぼり、県の「パワーアップ訪問」にも手を挙げた。先生たちは授業についても意欲的に研修を重ね、12月13日(水)には、水戸教育事務所と水戸市総合教育研究所の指導主事の先生を招いて1・4・6年生が算数の研修授業を行った。指導主事の先生が授業づくりから関わり、1年生は、「いろいろな形」の学習で、かんや箱をタブレット上で仲間分けをし、形の特ちょうについて学ぶことの楽しさを感じる授業となった。そして子どもたち一人ひとりがタブレットを効果的に活用することで、生き生きと「やってみたい」と学び、「わかった」ことや「できた」ことを伝えたいと、積極的に手を挙げる姿が見られた。

学校・保護者・地域が一体となって活動

 同小は、保護者や地域の人たちも学校に協力的で、学校といっしょに活動することが多い。11月に実施(じっし)された「みんなみんなの寿まつり」では子どもたちがステージ発表を行い、地域住民や商店街の人たちがとん汁やもちなどを用意してくれた。

 またクリーン作戦では、5・6年生が寿自警防犯パトロール隊の人たちといっしょに通学路のごみ拾いをした。防災訓練は寿地区の自治会と連携(れんけい)を図って行っている。