つくば市/豊里学園

小学生新聞

仲間の気持ちを思いやり みんなで盛り上がれる競技会に

 つくば市立豊里学園では「主体的に学び、表現する力を高める指導」に取り組んでいる。その一つとして今鹿島小では、たがいの意見のよいところを生かした話し合い活動を行い、課題解決にも活用している。

だれもが活やくできる いろいろな競技を選ぶ

 今鹿島小5年1組では、学級のきずなを深めるための競技会を計画。もっとみんなが仲良くなり、楽しい学級にするためには、どんな競技をしたらよいだろうかと学級会で話し合った。

 最初から学級全体での話し合いにすると、意見を言えない人もいるため、まず班の中でいろいろな案を出し、その中から自分たちの班のいちおしを決めて発表。意見を学級全体から聞いた後、もう一度班で話し合って練り直した。

 決めるときに大事にしたのは「自分もよくて相手もよい」かどうかということ。「自分はこの競技がやりたいけれど、いやだと思う人もいるかもしれない」というように、ほかの子の気持ちを思いやりながら、運動が得意な子やそうでない子など、だれもが活やくできる競技を、さまざまなジャンルから選んでいった。

何でも話し合える温かい学級に

 子どもたちの話し合いのスキルは回を重ねるごとに上達。以前はよい悪いや好ききらいだけで「賛成」「反対」と言っていたのが、「こうすればもっとよくなるのでは」といった建設的なアイデアも出せるようになってきた。

 会話のキャッチボールも上手になった。相手の意見を受け止めるだけでなく「どうしてそう思ったの」と問いかけたり、「ここが分からなかったから、もっとよく教えて」などと、深くほり下げたりすることもできるようになった。

 その結果、話し合いが面白くなり、進んで意見を出せる子が増えた。以前は意見を出せなかった子も、受け入れてもらえるため安心して自分の意見を言えるようになり、「自分もこの学級の一員なんだ」という実感が持て、学級のふんいきが温かくなってきた。

話し合いの効果が自治的活動にも

 同小では学年を問わず、また学級会や児童会などに限らず、授業や縦割り班活動などさまざまな場面で話し合いの機会を増やしている。

 その効果により、子どもたち自身の手で学校生活をよりよく変えていこうという意識が高まってきた。自分たちの目で課題や問題点を見出し、話し合って解決方法を考え、それをみんなが力を合わせて実行するという流れが生まれている。

 5年1組担任の先生は「話し合いでみがいたコミュニケーションスキルを、今後は学級内だけでなく異学年や地域の人たちとの交流にも生かし、やがて社会に出たときにも役立てていってほしい」と話している。