水戸市/上大野小学校

小学生新聞

子どもが主役、自ら考えながら仲よく縦割り班活動

 北側には那珂川が流れ、西側には田園が広がる水戸市立上大野小学校。校庭の樹木にハクセキレイなどの野鳥が巣をつくり、子どもたちの自然観察の場になっている。自然豊かな学校では、子どもが主役の学校づくりが進められている。

創立150周年記念集会と中庭プロジェクト

 同小の今年の目標は、「子どもが主役」の学校づくりで、子どもたちが前面に出て自ら考え行動することを目指している。その取り組みとして、12月2日(土)に行った創立150周年記念集会も、子どもたちが実行委員会をつくり集会の企画(きかく)から進行までを行った。同小の歴史や卒業生のインタビュー、各学年が自分たちの学校生活を表現した絵の発表、学年ごとの歌やダンス、全校合唱など盛りだくさんの内容で、心に残る記念集会となった。

 中庭プロジェクトもまた、子どもたちが主体となった活動で、上大野の自然を再現する中庭づくりに取り組んでいる。3年生から6年生が、池、畑、田んぼ、周辺環境(かんきょう)の四つの班に分かれ、畑は地域で育てている野菜を栽培(さいばい)し、田んぼは自分たちで一から米づくりなどを行う。代々受けつぎながら、上大野の自然を表現した中庭にしていこうと、リーダーが主体となって、みんなで調べたり考えたりしながら活動している。

全校児童が六つの班で縦割り班活動

 縦割り班活動も特色の一つで、1年生から6年生が縦割りで六つの班に分かれて活動している。昨年度と今年度はコロナウイルス感染拡大の影響(えいきょう)で、学年ごとの遠足が中止になったため、縦割り班の全校遠足を実施(じっし)した。今年度の行き先は大洗方面で、大洗わくわく科学館とアクアワールド茨城県大洗水族館。何時の電車やバスに乗って、どこで降りるかまで子どもたちだけで計画し、公共交通機関を使って移動した。上級生を中心に班のメンバーと助け合いながら行動し、楽しく充実(じゅうじつ)した一日となった。

地域と交流しながら元気に活動

 地域の人たちも、学校に愛情をもって大切にしてくれている。「住みよい上大野をつくる会」が、市民センターを中心にさまざまな企画を立ててくれて、地域の人達と共に、5年生がお正月のお飾りづくりを体験したり、防災講習会には6年生が参加したりした。また、上大野PTA育成会が中心となって、ドッジボールやかるた大会などのイベントを開催(かいさい)し交流の機会となっている。教頭は、「上大野地区の良さを知ってもらいながら、元気にのびのびと育ってほしい」と話していた。