水戸市/柳河小学校
英語教育が特色の小規模特認校としてスタート
水戸市立柳河小学校は、昨年創立150周年をむかえた。同小は少人数での教育の良さを生かしたきめ細かな指導や、特色ある教育を行う小規模特認校に指定され、4月から英語教育を特色とした学校生活が始まろうとしている。
市内で5番目の小規模特認校
英語の小規模特認校としての取り組みは、今年度からすでに行われている。英語学習に力を入れるため、英語の特別教室「イングリッシュルーム」も改装し、子どもたちが楽しみながら英語が学習できる環境(かんきょう)を整えた。昨年12月には、水戸市と姉妹都市のアメリカのアナハイム市にあるサンキスト小学校とオンラインで、小学生同士が直接交流をした。英語でコミュニケーションができる楽しさを味わえる時間を、今後も継続(けいぞく)していく予定だ。
150周年式典大手橋プラムコンサート
同小では子どもの主体性を大事に、子どもが自ら考え、活動できる場面をつくることを大切にしている。授業ではタブレットなどを使って自分で調べたり、自分で考えて、その考えを周りの人に表現できるように取り組んでいる。創立150周年記念式典での学校の歴史の発表も、子どもたちが資料やタブレットを使って主体的にまとめて行った。
また、同小では学校全体で合唱に取り組んでおり、創立150周年記念式典はもちろん、秋の「柳河ふれあい祭り」など地域のイベントでも合唱を披露(ひろう)。2月4日(日)には、水戸芸術館コンサートホール(同市五軒町)で二中学区による「第22回大手橋プラムコンサート」が開催(かいさい)され、合唱とリコーダーの演奏で全学年で参加した。『ドレミのうた』は英語で歌い、美しい歌声と演奏をコンサートホールに響(ひび)かせることができた。来場者から「すばらしかった」と声をかけられ、子どもたちにとっても感動的な体験となった。
地域に守られ地域とともに活動
地域との交流も復活し、昨年7月には地域の高齢者(こうれいしゃ)クラブと七夕集会を行い、いっしょに七夕かざりを作った。「エンジョイ柳河ワールド」の時間には、地域の人たちと1~3年生が竹とんぼやけん玉などの昔遊びを体験。11月には地域防災訓練にも参加して自然災害時の避難(ひなん)方法や身を守る方法を地域の人といっしょに学び、炊(た)き出し訓練を高学年が手伝って、みんなで非常食やとん汁を食べた。
教頭は、「児童数は少ないが、地域の人たちが子どもたちを見守ってくれている。温かい思いに包まれた環境の中で、いろいろなことにのびのびと挑戦(ちょうせん)してほしい」と子どもたちへの思いを語った。