牛久市/ひたち野うしく小学校

小学生新聞

大規模校ならではの工夫で 対面での学校行事

 牛久市立ひたち野うしく小学校で3月7日(木)に「6年生を送る会」が開かれた。児童数が多い同小では、全校児童がいっせいに体育館に集まることが難しいが、対面での活動を大切にしようと行事の度に工夫しながら行っている。今回も学年ごとに入れかわりながら、6年生に直接感謝の気持ちを伝えた。

工夫をこらし心に残る6年生を送る会

 5年生による『威風堂々』の演奏で体育館に入場してきた6年生。その様子は各学級に中継され、他の学年は教室でモニターごしに見守った。6年生が着席すると5年生は2階のギャラリーに移動し、最初に登場したのは1年生。パフォーマンスを交えながら元気いっぱいに歌を歌い、プレゼントをわたしてありがとうの気持ちを伝えた。続いて3年生、2年生、4年生と入れかわりながら、呼びかけや感謝の言葉、歌など、それぞれ工夫をこらした演出で感謝を伝えた。

 最後に5年生が披露(ひろう)したのは6年間をふり返る寸劇。当時担任だった先生にインタビューし、それぞれの学年の思い出のエピソードを寸劇にした。遠足が大雨で大変だったこと、コロナ禍(か)のリモート授業でのハプニングなど、5年生が自分たちで台本を作って演じた劇に6年生も当時を思い出して大いに盛り上がった。その後の6年間をふり返るスライドショーでは笑いの中にも感動があり、心にしみる会となった。

 最後は全校児童での合唱。『ずっとずっと』を体育館では5・6年生が美しい歌声をひびかせ、1~4年生の各教室でもそれぞれ歌声を合わせ、学校全体が温かな歌声で包まれた。

6年生から5年生にバトンをわたす

 6年生(当時)の男子児童は「各学年のパフォーマンスがすばらしかった。立派な後輩(こうはい)たちにたくしていきたい」と感激した様子。また5年生(当時)の有志で結成された実行委員の女子児童は「6年生に楽しい思い出を作ってもらいたいと思って実行委員になった。楽しんでもらえてよかった」と話し、また別の男子児童は「とても緊張(きんちょう)したけれど、6年生に感謝の気持ちを伝えられた」と話した。

 役割を立派に果たした5年生に校長は「会を成功させ、学校のリーダーとしての自覚がより高まった。さらに成長していってほしい」と期待を寄せ、6年生に向けては「自分と友達と家族を大切に生きていってほしい」とメッセージを送った。

 新年度がスタートし、新たな6年生が同小をさらに盛り上げていくことだろう。