水戸市/吉田小学校

児童一人一人が自信をもち自ら行動する学校づくり

 水戸市立吉田小学校は、昨年150周年をむかえた歴史ある学校。校舎の長寿命化工事も完成し、木のぬくもりを感じる明るい教室で、「夢に向かって挑戦し、共にたくましく生きる吉田の子を育てる」という教育目標のもと子どもたちは元気に学んでいる。

1年生114人が入学・1年生をむかえる会

 今年度は114人の1年生が入学し、4月9日(火)に入学式が行われた。学校にもなれてきた4月26日(金)には1年生をむかえる会を開催(かいさい)。教室から体育館まで6年生と手をつないで入場した1年生を、他の学年がみんなで温かくむかえた。計画委員会の児童が企画(きかく)・準備・運営を担当し、同小についてのクイズを出したり、5年生からおめでとうメダル、2年生から朝顔の種のプレゼントがあり、1年生はうれしそうに交流していた。

子どもたちの主体性を大切にする教育

 同小の今年度の目標は、「児童一人一人が自信をもち、自ら行動する学校づくり」。「先生からの言葉で動くのではなく、子どもたち自らが、どうしたらよいか、なぜ必要かという問いをもって行動できるようにしている。行事や学校生活の中で、常にどうしたらさらによくなるかを考えながら取り組んでいる」と教頭。子どもたちの主体性を大切にしながら、グループ・学級・学校を動かしている。

地域の中で歴史と交流を重ねる

 地域住民が学校運営に協力的なことも同小の特色で、昨年度はスクールボランティアに78人の登録があった。登下校や校外学習の見守り、水泳やミシンの使い方などの学習支援(しえん)、図書室の整備や花だんの植えかえ、植木の手入れなどをしてくれている。地域の人が提供してくれている学校林では、ロング昼休みにボランティアの協力で設置したアスレチック遊具で遊ぶことができ、子どもたちは元気に楽しい時間を過ごしている。学校のシンボル「ぼうけん山」も地域の人やPTAが作った築山(つきやま)で、みんなの大好きな遊び場となっている。

 また、同小は高齢者(こうれいしゃ)クラブとの交流も盛んで、学年ごとに高齢者から学びながらふれあう時間を設けている。1年生は昔遊び、2年生は野菜の育て方を教わる。3年生は昔の道具を使っての生活体験、4年生は吉田地区の歴史や史跡(しせき)を学ぶ。5年生は環境(かんきょう)に関連するテーマでの学習、6年生は戦争体験を聞く会を行っている。地域みんなで成長を見守りながら、吉田の子を育てている。