昔の道具「陶枕(とうちん)」
お茶わんなどと同じ陶器(とうき)で作られた枕(まくら)です。
写真の陶枕は寝(ね)るときに頭をのせる場所がへこんでいて、うまくへこみに頭をおさめると寝やすいようになっています。
頭をのせる場所に「人々を健康にする」という意味の「厚生(こうせい)」と書かれています。
陶枕はさわると冷たく感じるので、夏の昼寝などによく使われました。
むかしから頭を冷やすことは体に良いと言われていたので、この枕にある「厚生」の文字も、
これを使うと健康になれることを表したかったのでしょう。
頭をのせる場所がへこんでいます
協力/龍ケ崎市歴史民俗資料館