つくば市/つくば市教育局

友達と力を合わせて課題に向かうサイエンスキッズリーグ2024

今年で10回目をむかえるつくば市サイエンスキッズリーグの予選リーグが8月3日(土)、つくば市役所で行われた。参加者は1チーム3人制で5・6年生の部が35チーム、7・8年生の部が14チームの合計147人。ここから各部門8チームずつが決勝リーグに進出し、10月12日(土)につくば市立学園の森義務教育学校で行われる実技競技の成績により、金・銀・銅賞が授与される。

小学生と中学生が同じ課題にチャレンジ

 3日の予選リーグでは筆記競技が行われた。個人課題とチーム課題があり、どちらも小・中学生共通の問題だ。「小学生には少し難しいが、先々で習うものにふれて見通しをもってもらうねらいもある。ぜひチャレンジしてほしい」と、市教育局学び推進課市原猛指導主事。
 個人課題では、物理・化学・生物・地学の4分野で基礎(きそ)的な力を測るほか、総合として時事的な問題も出題された。これは教科書の知識だけでなく、日ごろからさまざまな関心をもっていないと解けない。
 チーム課題は2問。課題1の「町を守れ!」は、川のどの地点に護岸工事をするか選ぼうというもの。流れる水の働きで、川のカーブの外側が危険になることは基本だが、ほかにも周辺の家の数や、水田や山林、上流と下流のどちらを優先するかなども考える必要がある。
 課題2の「筑波山地域ジオパークを紹介(しょうかい)するチラシをつくろう!」では、地域の地学的な特性に加え、自然のめぐみや住みやすさ、観光資源としての価値など、社会・環境(かんきょう)・人とのかかわりにも目を向けたい。
 「チームで課題に立ち向かいながら、理科や科学を楽しみ、親しみをもってほしい。友達同士で頭をつき合わせて考えることで、協働する大切さも学んでほしい」と指導主事。

今年はデジタルメインにつくばちびっこ博士

 つくばちびっこ博士はつくば市が全国の小中学生に向けて、科学への関心を高めてもらおうと夏休み期間中に実施(じっし)している。去年は39の研究機関等が参加し、のべ約4万人が現地を訪れた。今年は「デジタルワールド」を導入し、スマートフォンやタブレットを使って現地訪問や動画で出題されるクイズに答えてデジタルバッジを入手するなど「楽しみながら学べる」がパワーアップした。  「クイズに答えるのも訪問日誌を書くのもデジタルの方が手軽で、その場でも家からでもできる。写真を付けるのも簡単」と、国際農林水産業研究センターを訪ねた6年女子児童と4年女子児童。「ちびっこ博士では毎年、いろんな研究所に行っている。ふだん見られないものを見たり、新しいことを知れてよかった」と話した。