水戸市/河和田小学校

みんなとかかわり合いながら自分の得意をのばしていこう

水戸市立河和田小学校は、昨年創立150周年をむかえた。地域の子どもたちが同小で、たくさんの思い出をつくり巣立っていった。校舎の前にそびえるシンボルツリーの大イチョウの木に見守られながら、子どもたちはさまざまな体験や活動を通して心豊かに育っている。


人とのかかわりを大切に自分づくり

 同小の今年度の目標は、「他とよりよくかかわり合いながら、『自分づくり』を進める、心豊かな子の育成」。協力しながらおたがいの足りない部分を補い、自分の得意な分野で活躍(かつやく)できる力をのばしていくことに取り組んでいる。どの学年でも行事ごとに実行委員会を立ち上げ、遠足の実行委員会、運動会の実行委員会などで大事な役割を果たすことで、自分のよさを見つけたり発揮したりしている。運動会は、競技も応援(おうえん)も係も自分たちで積極的に行い、子どもたちでつくり上げた運動会になった。
 また自分のよさは自分では分からないので、友達のよさを見つける学習をしている。例えば、「みんなの前で話すのが上手」「いろいろなことを考えて計画することが上手」などと見つけ合う。高学年になると自分の活躍の場が分かり、運動会で活躍するのを楽しみにしている子もいる。低学年でも、2年生になると1年生に校内を案内する活躍の場があり、それぞれの子どもたちがそれぞれの場面で活躍している。

楽しいイベントで元気にみんなと交流
 夏休みにはPTA主催(しゅさい)のイベント「河和田水合戦」を開催(かいさい)。水風船をたくさん作り、子ども対保護者に分かれ、子どもは水風船を投げ、保護者は大きな水鉄ぽうで応戦し大いに盛り上がった。
 また17日(日)にはPTA主催で「第1回河和田小こどもまつり」を行い、ダンス大会、皿回し、キーホルダー作りなどイベントも盛りだくさんだった。PTAが中心となり、子どもたちに楽しい時間を作ってくれている。

地域の人に感謝を伝える「感謝の集い」
 8日(金)には「感謝の集い」が開かれ、登下校の見守りをしてくれている地域の自治会「豊かな河和田をつくる会」の人たち、稲(いね)かり体験やサツマイモ栽培(さいばい)の体験をサポートしてくれている地域の人たちを学校に招いて、感謝の気持ちを伝えた。
 教頭は、「この学校でいろいろなことを体験して、自分に自信をもてる何かを見つけよう。学校の勉強はそのためのものだから、元気にがんばってほしい」と、子どもたちの活躍と活動に期待している。