つくば市/洞峰学園

ルールメイキングで考えた私たちの目指す幸せな学校

 つくば市立洞峰学園では、市が目指す「みんなが幸せを実感できる学園・学校」づくりを進めている。二の宮小では4年生以上の各クラスの代表による「ルールメイカー」が中心になって取り組んだ。

共有したイメージへみんなで近付くために
 二の宮小ではまず、幸せな学校とはどんな学校かを各クラスで思いつくまま話し合った。その結果、「みんながやさしい、楽しい」などさまざまなキーワードが挙げられ、それらを持ち寄ってルールメイカー会議で整理したところ、いずれも同小のキャッチフレーズ「に=にこにこ、の=のびのび、み=みとめ合い みがき合い、や=やりぬく心 さいごまで」のどこかに当てはまることに気付き、この「にのみや」を目指すことが幸せな学校への道だと、全員で思いを共有することができた。
 では、幸せな学校に近づくために今どんなことをすればいいか。ルールメイカー会議で話し合って出た結論は「みんなの言葉づかいを見直そう」だった。悪い言葉を使っているといやな気持ちになる。もっと言葉を大事にし、よい言葉を使っていくようにしよう。
 そのために各クラスで話し合い、その結果を掲示(けいじ)物にしてみんなに見てもらった。1・2年生の「ふわふわの木」には、みんなが選んだふわふわ言葉がいっぱい集まり、3・4年生の「ほめ言葉の辞書」には、オリジナルのほめ言葉がたくさん並んだ。5・6年生の「リフレーミング」では同じ意味の言葉でも、言いかえることで短所が長所になることが分かった。

さまざまな機会に話し合いを生かす
 同小では3年前からルールメイキングに取り組み、身の回りのルールや、遠足や宿泊(しゅくはく)学習のときの約束ごとなども対話によって決めている。今ではクラスや学校の問題も先生まかせにせず、自分たちで変えられるんだという意識を少しずつ持てるようになってきた。また、自分の意見が通らなかったときも、自分たちで話し合い、みんなの意見を聞いて決めたのだからと、納得して受け入れることができている。
 「社会に出たときに自分で考えて行動できるよう、問いかけや対話する力を大事にしてほしい」と、特別活動主任の先生。対話は授業にも生かされており、友達同士で話し合うことで視野を広げ、考えを深める機会にもなっているという。
 11月8日(金)の「二の宮コンサート」では、ウクライナ人のチェロ奏者らによる演奏と朗読を聞いた後、4〜6年生が平和について話し合った。2月の学校公開日には5年生が「親子でルールメイキング」を行い、家庭での時間の使い方などについて話し合う予定だ。