森のおたより「クロスジギンヤンマ」
池の底でするどい目をした生き物が動いた。クロスジギンヤンマだ。
夏の初めは森の中を飛び回るトンボの姿で見ることができる。
秋には卵からかえった幼虫、ヤゴの姿でアカムシや水におちたミミズを食べて大きくなっていく。
うす暗い池が好きで森の中の小さな水たまりでみかけることもある。
体の色はこげ茶色で土やどろと見分けがつかない。
おまけに昼は落ち葉の下に身をかくすかくれ名人。
そして、夜になるとひっそりと出て来て、えものをねらう。
まさに池中の小さなハンターだ。
協力/牛久自然観察の森