守谷市/松前台小学校

学びの楽しさを実感し「かかわる力」を育む体験活動

「体験的な活動を取り入れた豊かな学びの展開」を目標にかかげる守谷市立松前台小学校では、交流活動を重視した「かかわる力」の育成を通して「学びの楽しさを実感できる教育活動の追究」に取り組んでいる。学校生活や授業の中に体験的な活動を多く取り入れ、さまざまな人とのかかわりの中で、「相手意識」をもつことを大切にしている。


相手のことを考えて取り組む体験活動

 11月13日(水)に教育委員会の先生に公開したのは、1年生の生活科の授業。隣接(りんせつ)するもりや幼保園の年長児を招待して「松フェス」を開催(かいさい)した。どんぐりや松ぼっくりなど秋にかかわる物を活用しておもちゃを作り、園児たちをもてなした。事前の学習では2年生からおもちゃの作り方や遊び方を教えてもらっていた1年生。今度は自分たちの番と張り切り、園児たちに遊び方を教えたり、声をかけて盛り上げたりした。園児たちのことを考えて取り組むことで、1年生たちも充実(じゅうじつ)感に満ちた笑顔あふれる活動ができた。
 4年生は外国語活動を公開。同じ中学校区の大井沢小、御所ケ丘小の4年生から送られてきた学校のお気に入りの場所の動画を参考にして、自分たちも「my favorite place」を紹介(しょうかい)するための学習を行った。今後は、他校の友達にどうしたら分かりやすく伝えられるか、楽しく見てもらえるかを考えながら内容を工夫し、動画制作を進めていく。
 5年生は、御所ケ丘中の体育科の先生からマット運動の指導を受けた。逆立ち、台上前転、後転や側転など、いくつもの種目に分かれ、各自が苦手なところ、練習したいところに移動しながら取り組んだ。先生からアドバイスをもらうほか、友達同士で動画をとり合って助言し合った。中学校の先生との交流や、友達同士のかかわりを大切にしながら取り組んだ。

多くの人との交流から「かかわる力」を育成

 同小ではほかにも、福祉体験(3年生)や米づくり体験(5年生)、元プロ野球選手を招いての投げ方教室(4年生)やラグビー選手を招いてのタグラグビー体験(6年生)を行うなど、さまざまな体験活動に取り組んでいる。また11月28日(木)には、自衛隊員たちによる防災学習も実施(じっし)。災害時に自分を守り、周囲の人も助けられるようAEDの使い方や心臓マッサージの方法などを学んだ。
 体験活動について校長は、「五感を使って考え、学びの楽しさを実感できる教育活動に取り組んでいる。活動を通していろいろな人とふれ合い、視野や世界を広げながら、『かかわる力』を育んでほしい」と期待している。