つくば市/大穂学園
コミュニティ・スクール委員と企画した初めてのあいさつ運動
つくば市立大穂学園では11月5日(火)、大穂学園コミュニティ・スクール推進委員の協力を得て、地域の人たちと学園内の小学校4校が同時に(中学校は後日)あいさつ運動を行った。
育てていきたい地域とのつながり
大曽根小では、地域の人たちが児童有志といっしょに正門前などに並んであいさつを呼びかけた。登校してきた子どもたちは大勢の大人に緊張(きんちょう)しながらも、うれしそうにあいさつを返すことができた。参加した大人からも「子どもたちからパワーをもらえた」などと感想が聞かれた。
「大穂学園コミュニティ・スクールは今年度スタートを切ったばかり。今回のあいさつ運動をきっかけに、コミュニティ・スクールを知ってもらい、地域の人たちに学校づくりに積極的に参加していただき、子どもたちの笑顔を増やしていきたい」と教頭。例えば図工の作品制作アドバイスや、習字の準備・片付けサポートなど、授業の中でも地域の人々の力が必要な場面は多い。その逆に、高れい者施設(しせつ)の訪問など、子どもたちが地域のため役に立てる場も設けてあげたいという。
「伝統あるこの地域には、祖父母の代から本校に通ってきた人が多い。自分の子どもが卒業した後も『おらが学校』という気持ちで、学校や子どもたちとのつながりを育てていただけるとうれしい」と教頭は呼びかける。
さまざまな課題を話し合って解決
11月22日(金)につくばカピオ(同市竹園)で開かれた市のプレゼンテーションコンテストでは、同小の運営委員会の発表がルールメイキング部門で入賞した。これは登校班の問題点を改善しようと、アンケートで意見を求めて話し合ったもの。登下校時の問題点を見つけ出し、みんなが安全に通学できるために必要な対策を講じた。最近ではグラウンドのぬかるみをよけて歩くことや、低学年を昇降(しょうこう)口まで送ることなどが決められた。
同小では、上級生が下級生のめんどうをよく見るのが伝統だ。入学式のエスコートに始まり、泣いている子や道に迷った子を教室まで案内したり、重い荷物を持った子のサポートなどもしてあげる。そのようにお世話をしてもらった子が成長したら、今度は自分がそれを下級生にしてあげるという、良い循環(じゅんかん)が生まれている。 9月開始の縦割り清掃(せいそう)では、1年生から6年生までがどうしたら効率よくきれいにすることができるかを話し合い、ぞうきんのかけ方や分担などを事前に決めてからスタートをきった。「しっかり考えて準備してきたのでスムーズに始められた。これが伝統になってきれいな学校が続いていくといい」と教頭は話している。