牛久市/中根小学校
「英語が通じた!」を体験できる 専科の先生による外国語の学び
「未来を切り拓く資質・能力(協働して解決する力等)を育成する質の高い学びの実現」を目指す牛久市立中根小学校では、英語専科の先生と2人のALT(外国語指導助手)が配置され、専門家による外国語の学習が行われている。学習の成果を試そうと、6年生は年に2回、オンラインで外国人の先生と英語で交流する機会も設けている。
オンラインで楽しく交流 「伝わった」体験に喜び
英語の対面授業とオンライン授業を組み合わせたブランディッドレッスンは夏休み前と冬休み前の2回、行っている。ふだんの対面授業は英語専科の先生とALTで行っているが、このときは、児童3~4人で1台のタブレット端末(たんまつ)を囲み、オンラインで外国人の先生と直接会話をする。
7月に行った1回目は先生にインタビュー。「好きな食べ物は?」「誕生日はいつ?」など、子どもたちはこれまで学んだ英語表現を使って先生との会話を楽しんだ。その後の学習で先生にお礼の手紙を書いたところ、「牛久や茨城のことを教えて」という返事があったことから、2回目は牛久や茨城のおすすめの場所や食べ物などについて紹介(しょうかい)した。自分が伝えたいことを調べてメモを準備して発表したが、先生に質問されると、その場で考えて思いを伝えようと一生けん命言葉にする子どもたちの姿があった。「学習してきた内容を自分のものにして表現できた」と手ごたえを感じた専科の先生。「伝わった!」と子どもたちはうれしそうに生き生きと取り組み、「楽しかった」「またやりたい」という感想が多く聞かれた。
英語は世界中の人とつながるためのツール
学習の中で子どもたちに伝えているのは、英語は勉強ではなく、コミュニケーションのツールであるということ。英語を通して外国の歴史や文化、人々に興味をもち、外国の人と交流することで、子どもたち自身の視野が広がることを期待している。そして、自分の人生を豊かにするために英語を活用してほしいと願っている。
英語を好きになってもらうために心がけているのが、英語が楽しいと思える授業。子どもたちが好きなものや興味のあることを題材に、自分のことや自分の気持ちを相手に伝えられるような学習を心がけている。
そして日ごろの学習の成果を試す場がオンラインでの英会話。英語を使う相手や場面がはっきりしているため、実際にどの表現が使えるかイメージしやすい。子どもたちは聞き取れなくても、「もう1回言って」「ゆっくり言って」などとコミュニケーションを取りながらまちがいをおそれずにチャレンジし、伝えたい気持ちが大切であることを体験から学んでいる。