龍ケ崎市/馴馬台小学校

地域住民との交流を通じて郷土を愛する心を育てる
龍ケ崎市立馴馬台小学校で2月27日(木)、馴馬台地域ひなっこ協議会による「第5回ふれあい学習」が開かれた。今回は「龍ケ崎市の魅力(みりょく)を再発見! 茨城王に学ぶ地域の誇(ほこ)り」と題して、イバラキングの名でラジオなどで活躍(かつやく)する青木智也さんを講師に招き、県や市の魅力について語ってもらった。
地元しか通じない深い茨城弁の味わい
ふれあい学習で青木さんは最初に、茨城県に関するクイズを出題。県の人口(約281万人)や、筑波山の高さ(877メートル)、霞ケ浦の湖岸線の長さ(249・5キロメートルで日本一)など、子どもたちはいままで学んできた茨城の特ちょうを再確認することができた。
次の茨城弁のコーナーでは、青木さんの大学時代の実体験が紹介(しょうかい)された。「青なじみ」(青あざ)、「だいじ」(大丈夫)、「したっけ」(そうしたら)などの言葉が友達に伝わらず、これらが標準語ではなかったことを初めて知ったと聞き、子どもたちからは「全部茨城弁だったんだ」とおどろきの声が上がった。
龍ケ崎市の魅力をラップにして表現
青木さんはヒップホップのアーティスト「イバラッパー」としても活動しており、新曲の「龍ケ崎」を披露(ひろう)してくれた。歌詞には、龍ケ崎の地名の由来にはさまざまな説があることのほか、牛久沼や龍ケ崎コロッケといった市の名所や名物もたくさん織りこまれていた。
閉会式では6年児童が「龍ケ崎のラップを作ってくれてありがとうございました。お話では茨城のことを再確認でき、私も茨城弁についてもっと知りたいと思いました」とお礼の言葉を述べた。
また教頭が「私自身も外へ出て初めて茨城の良さに気付いた。茨城弁は、長い歴史とともに引きつがれてきた地域の固有の言葉だが、放っておいたら消えてしまう。この伝統を大切に残していきたい」と講評を述べた。
さまざまな行事で学校と地域をつなぐ
馴馬台地域ひなっこ協議会は、ふれあい学習のほかハロウィンフェスティバルや地域合同防災訓練といった行事も、子どもたちのために開いている。
地域合同防災訓練では、保護者や地域の人たちも参加して、消火器やAEDなどの使い方を子どもたちといっしょに学ぶ。こうした訓練を通して、自分たちの地域を自らの手で守る意識を高め、またたがいに顔見知りになり、何かあったらすぐに声をかけあえる関係になるという。
教頭は「地域の方々から、実際に子どもたちと接してみて、思ったよりもしっかりしているとか、行動力があるといった評価をいただくことも多い。今の子どもたちの様子を知ることで、緊急(きんきゅう)時にはどんな声かけをしたら効果的かなど考えていただく機会になれば」と話している。