星の世界「真夜中に赤くなる月」

9月8日東京の星空©国立天文台

 9月8日は満月です。この日の満月は、みなさんがねむっている、うしみつどき(午前2時~同2時30分)から赤くそまりはじめます…。これは、こわーい怪奇(かいき)現象ではありません。皆既月食(かいきげっしょく)です。
 月食とは、太陽の光によって作られる地球の影(かげ)に月が入り、月が暗く見える現象です。月全体が暗くなるものを「皆既月食」、月の一部だけが暗くなるものを「部分月食」といいます。皆既月食のとき、満月は赤黒く見えます。これは地球の空気を通った太陽の赤っぽい光だけが月にとどくためです。この赤黒い満月は、血をあらわす「ブラッドムーン」とも呼ばれています。もし、夜中に目が覚めたら、赤い満月を見てみましょう。

協力:つくばエキスポセンター