水戸市/教育委員会

次世代エキスパート事業で「わくわく農場体験」を開講
8月5日(火)、令和7年度次世代エキスパート事業「わくわく農場体験〜農マスターになる〜コース」の第1回が、県立水戸農業高等学校で行われた。参加した小中学生は、同校農業科草花専攻(せんこう)の2年生にアドバイスを受けながら、ペチュニアの寄せ植え作りを体験した。
13回目となる次世代エキスパート事業
「次世代エキスパート事業」は、水戸市内の公立の小中学校の児童・生徒を対象に、水戸市内の県立高校や専門学校と連携(れんけい)し、より高いレベルの学習に挑戦(ちょうせん)するもので2012(平成24)年にスタートした。各分野のエキスパートとして活やくする水戸人を目指して、学校をこえて同世代が集い学習をする場となっている。今年度も、「ミニ・スーパーサイエンスコース」「ますmath数楽NEXTコース」「ICTエキスパートコース」「プロジェクトX〜社長になる〜コース」「わくわく農場体験〜農マスターになる〜コース」の五つのコースが開講した。
花について学びみんなで寄せ植え体験
「わくわく農場体験〜農マスターになる〜コース」の第1回目は、小中学生17人が参加。水戸市教育長のあいさつの後、農業科草花専攻の生徒が、授業で学んでいることや草花の種類、ボランティア活動での花だん作り、寄せ植えの作り方について説明。植木ばちに入れる土の量や植え方、管理の仕方の説明を聞いた後は、屋外のキウイのたなの木陰で寄せ植えを体験した。ゴム手ぶくろをつけてグループに分かれ、高校生のお手本を見た後にペチュニア2本を寄せ植えした。高校生のアドバイスを受けながら、花の向きや土の入れ方などを考えて寄せ植えを完成させた。休けい時間には、同校で栽培(さいばい)した白・黄・赤の3色のスイカを試食。参加者は、味わいがそれぞれちがうスイカを、楽しそうに食べ比べた。
その後教室にもどり、同校の農業研究部の生徒による研究発表があった。同校では課題研究授業として、テーマを決めて研究し発表するプロジェクト学習発表を行っており、その一部を披露(ひろう)してくれた。テーマは、「地球温暖化に負けない路地野菜の安定供給を目指して」というもので、野菜を安定供給するための土じょうの改良などについてわかりやすく説明してくれた。
参加した小学生は、「草花が好きで庭の手入れのお手伝いをしているので、参加して勉強になった」、中学生は「去年、他のコースに参加して楽しかったので今年も参加した。上手に寄せ植えができたと思う」、高校生は「みんながんばって取り組んでくれて、うれしかった」と話していた。寄せ植えを通して、交流や植物の知識を深める楽しい学びの時間となった。