土浦市/土浦市教育委員会

思いを共有し、仲間の輪をつなぐ新規採用教職員の交流の場

 8月1日(金)、土浦市男女共同参画センター(同市大和町)で令和7年度新規採用教職員研修講座が開かれた。研修は今年度より土浦市内の小中学校および義務教育学校へ配属された教職員を対象としたもので、教職員としての心構えや授業づくりへのアドバイスなどの講義のほか、コミュニケーションを深める交流の場としてグループ協議の時間も設けられた。


新任者へエールをおくり高め合うための研修会

研修は教育長のあいさつから始まり、37名の参加者は真けんな表情でその言葉に聞き入った。市教育委員会事務局員と新規採用教職員それぞれの自己紹介(しょうかい)に続き、参事が教職員としての勤務・服務規律についての講話を行い、規律を指針としつつ守るべきルールについて自分で考える姿勢が大切と説いた。「子どもたちの成長にとって健全な環境(かんきょう)を守ることが第一。規律で定められたことだけにしばられて本質を見失うことのないように」との言葉を、全員が深く受け止めた様子だった。

具体例を交えた講義で授業力や意識の向上を

 研修の第一部は、子どもたちの意欲や主体性を引き出すコツなど「魅力(みりょく)ある授業づくりについて」の講義、「新規採用教職員としての心構え」の講話と続き、第二部では学務課学校保健係の主幹より「教職員のメンタルヘルス研修」が行われた。
 また、第三部では参加者全員によるグループ協議が行われ、「新規採用教職員として今がんばっていること、なやんでいること」をテーマに意見を交わし合った。グループ協議はおよそ30分の時間が設けられ、最初はぎこちない様子だった会話も、次第に打ち解けて笑顔が見られるようになった。

横のつながりが生まれ教員として志も新たに

 研修の目的について「新任の教職員同士が横のつながりを深め、支え合い高め合ってほしい」と話す指導課長。児童生徒とのふれあいで喜びを感じたエピソードや、授業づくりや関係構築について感じている課題など、さまざまな思いを共有したことで参加者のきずなはしっかりと結ばれた様子だ。
 参加者の一人は「こうして一堂に集まる機会は貴重なので有意義な時間になった。講義からもたくさんの気付きをもらい、目的と手段を明確にすることへの意識が高まった」といきいきとした表情でふり返り、ほかの参加者からも「思いを共有できてよかった」「不安を話して気持ちが明るくなった」などの感想が挙がった。