牛久市/牛久市教育委員会

教育・子育てのなやみ相談に対応「かっぱコール」で家庭に笑顔を

 牛久市教育委員会では、教育に関するさまざまな相談に対応する教育関連相談受付電話を開設している。「かっぱコール」の愛しょうで呼ばれるこの相談窓口は、保護者や児童生徒、地域の人などだれでも気軽に利用することができ、「どこへ相談すれば良いか分からない」「学校へは直接言いづらい」といったケースの相談の受け皿にもなっている。

教育関連相談受付電話「かっぱコール」を開設

 かっぱコールは、「子どもが学校へ行きたがらない」「いつもと様子がちがって心配だが接し方が分からない」など、おもに学校生活や子育てに関する保護者の不安やなやみ相談に対応する。昨年9月の開設以来、毎日数件の相談があり、休日や夜間など電話窓口の対応時間外でも相談を受け付けられるよう今年4月よりメールでの相談受け付けも開始した。
 かっぱコール開設のきっかけを「保護者の不安をやわらげるには、まずはしっかり話を聴(き)くことが大切と考えたため」と話す教育長。「親の不安は子どもに伝わるもの。子どもたちが笑顔で健やかな毎日を送るために、まずは保護者がどんな不安やなやみをかかえているかを聴き、一人ひとりに寄りそうことで心の支えになりたい」と言葉を続ける。

話すことで心が楽に親身に寄りそう対応を

 電話やメールでの相談には教育委員会所属の相談員が対応にあたり、内容によっては学校、教育委員会、市の福祉(ふくし)部門などの専門機関と連携(れんけい)を取りながら課題の早期解決に取り組む。
 「話をしたことで気持ちや考えが整理され、『気持ちが楽になった』『自分がまちがっているのでは、という不安がやわらいだ』という声も多くいただいている。ひとりでかかえこまず、少しでも早く相談してほしい」と教育長。学校への要望や疑問などがある際も、学校側と直接やりとりする前にかっぱコールを利用したことで、伝えたい内容や感情が整理でき、話し合いがスムーズに進むことも増えたという。

小さな声ももらさず「聴く」ことを大切に

 「話を『聴く』だけで役に立つのか、という意見もあったが、不安やなやみの解決は相手の声を聴くことからしか始まらない。たとえささいなことでも、いつでも気軽に相談できる相手がいる安心感が保護者と子どもの笑顔につながるはず」と話す教育長。今後もかっぱコールの存在を広く伝えるとともに、相談員の増員などより手厚いフォロー体制を整えていきたいと意気ごみをみせる。