龍ケ崎市/龍ケ崎小学校

地域に支えられ、地域とともに歩む150周年をむかえた伝統ある小学校
昨年、創立150周年をむかえた龍ケ崎市立龍ケ崎小学校。今年度、大宮小と統合し、新たな一歩をふみ出した。伝統ある学校のため地域とのつながりも深く、地域や同じ中学校区の小中学校とも交流を深めながらさまざまな体験活動を行い、市の教育方針である「子どもが主役!魅力(みりょく)ある学校づくり」に取り組んでいる。
150周年記念式典イベントを盛大に開催
昨年12月、同小で創立150周年を記念する式典が盛大に行われた。来賓(らいひん)からの祝辞に続き、代表児童による作文発表や、同小の歴史をふり返る映像発表があり、会の最後には全員で心をこめて校歌を歌って、学校を支えてきてくれた人たちに思いを届けた。
また2月には、PTA主催(しゅさい)の記念イベントも開催。会場はバルーンアートでかざられ、第1部では海上保安庁の音楽隊を招いての演奏会、第2部ではクイズ大会が行われたほか、ゲームのブースなどが多数出展され、同市のキャラクターである「まいりゅう」も登場。子どもたちは大いに盛り上がり、思い出に残る一日となった。
教科担任制により多くの先生で見守る
同小では3年生以上は教科担任制をとっており、音楽や理科、社会などは専科の先生が担当している学年もある。多くの先生が子どもたちにかかわることで、「多様な視点で子どもたちの成長を見守ることができ、承認の機会や活やくの場が増え、子どもたちの自己肯定(こうてい)感を高めることにもつながっている」と教務主任の先生。子どもたちも多くの先生とのふれ合いを楽しんでいる。
また同小には、日本語指導を必要としている児童も多く在籍(ざいせき)している。そのため日本語指導教室が設置されており、担当の先生を中心に日本語習得支援(しえん)や学習支援、生活適応支援が行われている。教室は休み時間も開放されており、自動ほん訳機を使いながら子どもたち同士が会話する姿も見られるなど、たがいの文化にふれ、理解を深める場ともなっている。
地域に支えられ地域と交流活動
地域とのつながりも深い同小。隣接(りんせつ)して龍ケ崎コミュニティーセンターがあり、学年ごとにロング昼休みに訪問して、地域の人たちとオセロや将棋(しょうぎ)、輪投げなどをして楽しく交流している。昨年2月にはコミュニティーセンターが6年生を招待してもちつき大会を企画(きかく)してくれ、きねとうすを使ってもちつきを体験し、きな粉やからみもちにして味わった。 中学校区での小中連携(れんけい)活動も盛んで、6年生が参加する1日体験入学会では、龍ケ崎西小の児童とともに龍ケ崎中で授業を体験したり、いじめをなくす活動の「リーフリボンフォーラム」で意見を交かんしたりする。また中学生が同小を訪れ、ジョギングをしながらゴミ拾いをするスポーツ「プロギング」にもいっしょに取り組んだ。地域の中で多くの人と交流し、健やかな子どもたちが育まれている。

