牛久市/牛久小学校

架け橋期の子どもたちを育む保幼小連携の取り組み
保幼小連携(れんけい)をすすめている牛久市立牛久小学校で9月24日(水)、隣接(りんせつ)する上町ふれあい保育園の年長児たちを招いて「はじめまして!なかよしの会」が開かれた。1年生たちが年上の自覚をもって園児たちを楽しませようと準備をし、いっしょに遊んで楽しく活動することができた。
「なかよしの会」で園児と楽しく交流
「なかよしの会」では、1年生57人が25人の園児たちを拍手(はくしゅ)でむかえた。初めに1年生が自分で作った名刺(めいし)を園児たちの首にかけてあげ、自己紹介(しょうかい)をして和やかに交流。その後は園児たちといっしょに「カワウソごっこ」や「しっぽとり」ゲームで遊んだ。みんなで元気に走り回り、体育館中に元気な声がひびいた。
園児たちに喜んでもらおうと準備を進めた1年生。みんなが楽しめる遊びを考え、司会やあいさつを担当した実行委員は休み時間に自主的に練習をした。子どもたちは「保育園生のしっぽを優しくとった」「ゲームのルールが分からない子にルールを教えてあげた」「優しくすることが大切だとわかった」などとふり返り、お兄さんお姉さんとしての自覚をもって園児たちに接することができた。
保幼小連携により架け橋期の学びを共有
5歳児から1年生が終わるまでの2年間を「架(か)け橋期」と呼び、保幼小が連携して、この時期の育ちと学びを大切にしている牛久市。同小でも隣接する保育園との交流を積極的に行っている。2~6年生は「昼休みプロジェクト」として月に1回程度、学年ごとに園児と交流する機会を設け、校庭でおにごっこやなわとびなどで遊んでいる。また園児たちが運動会の予行練習を見学に来て、声援(せいえん)を送ってくれたりもする。さらに「保幼小合同連絡会」では先生同士で情報を共有して話し合い、幼児期の学びを小学校でさらにのばしていけるような架け橋カリキュラムを作成して、「心もニコニコ 体もニコニコで 元気いっぱい」の子どもたちを育めるように取り組んでいる。
異学年交流により育まれる「うしくっ子」
同小では異学年交流も盛んだ。ロング昼休みの「ふれあいタイム」では、異学年合同で遊ぶ。6年生は「1年生プロジェクト」として、入学したばかりの1年生の朝の準備を手伝ったり、そうじの仕方を教えたり、体力テストの計測を行ったりしている。1年生にタブレット端末(たんまつ)の使い方を教えるのは4年生だ。
「聴(き)くこと」「自分自身」「挑戦すること」の三つを大切にしている同小。園児や異学年との交流をはじめとしたさまざまな活動により、相手の話をよく聴き、友達も自分も大切にして共に成長し、何事にも失敗を恐れずに挑戦できる「うしくっ子」が育っている。

