土浦市/真鍋小学校

「真鍋の桜」から豊かに広がる社会や地域とのきずなづくり
土浦市立真鍋小学校は学校経営方針として「児童が積極的に人とかかわり、認め合える人間関係を構築し、社会・地域とつながる力(人間関係形成力)の育成」をかかげている。その象徴(しょうちょう)とされるのが校庭にさきほこる「真鍋の桜」だ。サクラの花の周りにたくさんの人が集まり、学校と地域が手をとりあって子どもたちを育てている。
6年生の背中から見た伝統のサクラ
真鍋小の校庭の中央には5本のソメイヨシノが並ぶ。同小が1907(明治40)年にここへ移転したときに植えられた。県の天然記念物にも指定されており、サクラ委員会を中心に児童みんながこの木に親しみ、「木の根元はふまない」「校庭でボール遊びはしない」などのルールを作って大切に見守っている。
毎年4月の対面式は「お花見集会」と名づけられ、6年生が1年生をおんぶして校庭のサクラの周りを回る。「おんぶしてもらったら、サクラの花が目の前できれいに見えた」「6年生の背中は大きくて温かかった」など、1年生から喜びの声がたくさん聞かれた。
サクラからうかぶ子ども時代の思い出
今年は4月4日(土)に開かれた「真鍋の桜を楽しむ集い」は、子どもも大人も楽しめるイベントだ。昼の部では遊びチャレンジ、パトカーや消防車の展示、防災講習、ステージ発表などがあり、夜の部では桜がライトアップされ、和太鼓(わだいこ)のパフォーマンスやチェロとピアノの合奏が披露(ひろう)された。
サクラを見に同小を訪ねた人たちは、感想を短冊に書いて残していく。「卒業してから久しぶりに来たが、やっぱりとてもきれいだった」「自分が子どもだったときと変わらない美しさ」「集いが続いているのがうれしい」など、多くの人が小学校時代の楽しかった思い出や、真鍋小の良さを改めてかみしめていた。
「サクラは年を経ても記憶(きおく)に残る存在。本校を卒業した後、進学や就職のために一度は地域をはなれても、またサクラをきっかけにもどってきて、地域に元気をもたらす人材になってくれるとうれしい」と教頭は話す。
地域も子どもたちのより良い成長を願う
同小は地域とのつながりがとても強く、地域の力で子どもたちを大切に育てようと協力をおしまない。5・6年の家庭科のミシン実習では、学校運営協議会のコーディネートで、のべ100人ものボランティアが授業アシスタントを務めた。
毎年9月5日の防災の日には、通学路で登校ボランティアの人たちを交えてシェイクアウト訓練をする。さまざまな人たちとの交流が縦横に広がって地域のネットワークを織りなし、子どもたちの学校生活を豊かにいろどっている。


