水戸市/五軒小学校

夢に向かって健やかに 地域と共に育つ五軒健児

 水戸市立五軒小学校の校章には、市のシンボルである梅の花と、豊かに流れる那珂川がデザインされている。同小では、学校教育目標である「夢に向かってチャレンジする五軒健児の育成」にむけて、郷土を愛する豊かな心を育む取り組みをはじめ、「つなげる」「つながる」場の工夫を通じて子どもたちの健やかな成長を目指している。

郷土の歴史を知り地域への思いを深める

 茨城県を代表する史跡(しせき)のひとつであり、梅の名所としても全国的に知られる偕楽園は、五軒小学区内に位置する。第9代水戸藩主(はんしゅ)・徳川斉昭公が園を創設した思いや願いを記した「偕楽園記」の暗唱は、153年の歴史をほこる同小に受けつがれてきた伝統だ。
 子どもたちは毎日偕楽園記を暗唱し、1年生は1節目を、2年生はさらにもう1節と一歩ずつ学びを増やし、全文の暗唱へのチャレンジを続ける。そして、毎年開かれる「水戸の梅まつり」では、たくさんの人の前で堂々と暗唱を発表する。

偕楽園の梅の実で梅干しづくりを体験

 同小では毎年、園でとれた梅の実を使った梅干しづくりにもチャレンジしている。昨年からは、5年生が園の伝統行事「梅の実落とし」に参加し、梅の実の収穫(しゅうかく)にも取り組んだ。
 「梅干しづくりの指導も、梅の実落とし参加への橋わたしも、保護者や地域の方がサポートしてくれている。さまざまな場面で五軒健児への愛情や期待を深く感じることで、子どもたちは高い志と誇りをもって成長している。今後も地域とのつながりを大切にしていきたい」と、教頭は力強く語る。

国際交流からうまれる新たなつながりと学び

 多様な学びの充実(じゅうじつ)にも力を入れる同小では、国際教育の推進にも取り組んでいる。外国の人を講師に招いての出前授業などで異文化理解を深めるほか、昨年12月には台湾の台南市の小学校とオンラインでつながり、交流授業を行った。
 交流授業の内容は、おたがいの地元の名産品や文化、学校の紹介(しょうかい)など。「言葉がちがう相手に対して、どうすれば分かりやすく伝えられるか」を子どもたち自身が考え、モニターの画面を通じていっしょに折り紙を楽しむ、写真を見せてクイズを出すなどのアイデアを出した。
 「自分で考え、友達と意見を交わし、ふり返りを重ねることで思考力や行動力が育つ。さまざまな経験や学びをつなげていくことで、未来を拓(ひら)く力を得てほしい」と、教職員全員が五軒健児の成長に期待を寄せる。