水戸市/新荘小学校

異学年交流と地域交流 多様なかかわりが心を豊かに
水戸市立新荘小学校では、今年度の組織目標である「認め合い、高め合う」を合言葉に、笑顔と学びがあふれるウェルビーイングな学校づくりを目指している。ウェルビーイングとは、心や体が満たされ、幸せだと実感できる状態のこと。その実現のために、子どもたち同士のかかわり合いはもちろん、教職員や地域との関係も大切にしている。
異学年交流を通じて心身ともに豊かに成長
縦割り班活動である「かえでの子班」活動は、子どもたち同士の絆(きずな)を深めるだけでなく、おたがいに認め合う機会を生み出す場としても大切な意味をもつ。主な活動は毎週月曜のそうじや遊びなど。5月には県立歴史館へ遠足に行き、行き帰りの道のりも現地でのウォークラリーも班行動で楽しんだ。
また、全学年が単学級の同小では、1年生と6年生が合同で体力テストを行ったり、1年生が生活科で体験するアサガオの種まきを昨年度の経験者である2年生が教えたり、学習の時間にも異学年交流の場を設けている。これにより、高学年が率先して低学年をサポートする姿が自然に生まれ、クラスの中ではひかえめな児童も堂々と活やくして「認められる」「役立つ」喜びを実感する。さらに、中学年はその姿をお手本に成長し、低学年は「守ってくれる存在が身近にいる」という安心感のもとでのびのびと学校生活を送ることができるという。
地域の愛情を感じ、「幸せ」を実感できる
子どもたち全員が満たされた気持ちで学校生活を送るためには、地域の支えも欠かせない。古くから続く家も多い新荘小学区は、学校や子どもたちに対する地域の人の思い入れが深く、学校ボランティアの活動も盛んだ。たとえば、花だんの手入れなど定期的な美化活動に加えて、お手玉やおはじきなど昔あそびの会を開いてくれる。子どもたちを孫のようにかわいがり、「上手にできたね」「すごいね」と手放しでほめてくれる地域の大人たちとのかかわりは、子どもたちの心を幸せな気持ちで満たしていく。
また、7月に開かれる「新荘夏まつり」も、学校を舞台(ぶたい)に地域主体で始まった行事だ。にぎやかな出店が並んだり、地元の中学・高校の吹奏(すいそう)楽部と共演したり、子どもたちにとって夏休みの初めの楽しい思い出になる。今年はオリジナルの「新荘音頭」が制作され、ぼんおどり大会も開かれる予定だ。
認め合い、高め合い、たくさんの愛情を感じることで、一人ひとりが自分を「好き」になって自信をもって成長してほしい。ウェルビーイングの言葉には、そんな願いがこめられている。


