昔の道具「足踏脱穀機」(あしぶみだっこくき)

前回紹介した千歯(せんば)こきよりさらに効率の良い脱穀農具として、明治43年(今から112年前)に発明されました。
 いくつもの歯のついた丸い筒(つつ)があり、踏板(ふみいた)を足でふむと、その丸い筒が勢いよく回転します。表面の歯に稲穂(いなほ)がふれることで、もみを取りはずすことができます。大正時代には全国各地で使われるようになりましたが、昭和30年代後半(今から60年前)以降はモーターで動く脱穀機が登場し、しだいに使われなくなっていきました。