水戸市/鯉淵小学校

小学生新聞

みんなの笑顔を創造しながら 楽しく活力のある学校づくり

水戸市立鯉淵小学校のある鯉淵町は、茨城町と笠間市に隣接(りんせつ)し、通学区域が広いことが特ちょう。周辺には田畑や山林が広がり、宅地の造成も行われている。2014(平成26)年に完成した木をふんだんに使った広々としたスペースとバリアフリー設計が特色の校舎で、子どもたちは元気にのびのびと学んでいる。

児童も先生もみんなが笑顔になれる学校

 「みんなの笑顔を創造する」が、鯉淵小の今年度の目標。児童も先生もみんなが笑顔になれるような学校を目指し、子どもたちが「わかった!」「できた!」を実感し、「明日も登校したい」「明日もがんばりたい」と思える学校づくりを進めている。そのために重視しているのがさまざまな体験活動で、運動会や遠足、宿泊(しゅくはく)学習、校外学習などの体験を通して子どもたちは大きく成長している。

米作り体験の収穫祭「鯉淵っ子まつり」

 学校近くの田んぼを借りての米作りも、体験活動の一つとして行っている。田植えから稲(いね)かりまで、地域の農家の人が米作り協力隊としてサポートしてくれる。2022年11月5日(土)には、収穫(しゅうかく)祭として「鯉淵っ子まつり」を開催(かいさい)。開会セレモニーの後に、お世話になった米作り協力隊の人たちへの感謝の会が開かれた。続いて学級発表会が実施(じっし)され、町探検新聞や米の栄養など、各学年で工夫した発表が行われた。保護者の前で発表するので、子どもたちは緊張(きんちょう)しながらも一生けん命取り組んでいた。昼食は、収穫した米を家庭に持ち帰り、おにぎりにして持参。自分たちが育てた米をおいしく味わった。遊びのコーナーも設けられ、おもちゃコーナーでの手作り体験やコンピュータ体験など楽しい思い出となった。

 午後はPTAと実行委員会の企画(きかく)・運営で「らくがきバス」を実施。「楽しい鯉淵小」をテーマに、全児童が茨城交通の路線バスの側面いっぱいに落書きをし、みんなの笑顔があふれた楽しい一日となった。教頭は、「このような体験活動を通して、自分の持っている力を見つけたり、のばしたり、発揮することができるように育ってほしい」と話していた。

地域住民が登下校の安全を守るパトロール  朝の登校時には、集合場所から学校近くの交差点まで、高れい者や子ども会、自治会などのだれかが必ずいっしょに歩いて来てくれる。下校時にも、同じく見守りをしながら歩いてくれる。コロナ禍(か)で地域との交流が難しい状況だが、保護者や住民の協力により代々受けつがれて子どもたちを支えてくれている。