「小野友五郎の七つの活躍」
8月1日(木)、茨城県開発公社ビル(水戸市笠原町)で第8回県民測量講座(茨城県測量・建設コンサルタント協会主催)が開かれた。
太平洋を横断した勝海舟の咸臨丸で航海長を努めるなど測量術で頭角を現した「茨城県の偉人、小野友五郎の生涯」七つの活躍をテーマに、講師の今泉寛氏(小野友五郎を伝えてゆく会副会長)が、「量地図説を出版する」。「咸臨丸の航海長として太平洋を横断、アメリカに行く」。「純国産の蒸気軍艦「千代田形」をつくる」。「小笠原諸島を測量し、地図をつくる」。「幕府代表としてアメリカに行き軍艦などを購入する」。「鉄道の測量を行う」。「塩づくりの研究を行う」。について詳しく解説した。
同講師は、「どの活躍も素晴らしい、特に明治9年(1876年)に友五郎の地図が決め手となって、小笠原諸島が日本の領土であると認められた活躍は多くに人に知ってほしい」と思いを語り、参加者たちは耳をかたむけた。
お父さんと参加した同市立吉田小4年男子児童は、「七つの活躍で小笠原諸島を測量して地図を作った話は勉強になった」と話してくれた。ほかにも参加した親子から「2回もアメリカに行くのはすごい」「測量に興味がわいた」などの感想が聞かれ、充実した講座に満足した様子だった。