龍ケ崎市/松葉小学校
外部講師から本物にふれる体験 救急救命教室とラグビー教室
龍ケ崎市立松葉小学校で11月28日(木)に流通経済大学スポーツ健康科学部の教授らによる救急救命教室が、12月9日(月)に同大ラグビーフットボール部によるラグビー教室が開かれた。これらは市と同大による「龍流連携(れんけい)」の取り組みであり、市の「子どもが主役!魅力(みりょく)ある学校づくり推進事業」の一つでもある。
勇気を出して子どもでも人命救助
救急救命教室には5年生22人と稲垣ゼミの学生10人が参加。児童2人に対し学生1人が付きそい、訓練用の人形を使って胸骨圧迫(あっぱく)の仕方と、AED(自動体外式除細動器)の使い方を練習した。
また子どもたちは学生の実演により、要救助者を発見したときの対応の仕方も学んだ。まず周りの人たちに声をかけ、救急車を呼ぶとともに、胸骨圧迫とAEDを行い、かけ付けた救急隊員に引きつぐまでの流れを、実際の救助現場さながらの緊張(きんちょう)感の中で体験。「貴重な経験が積めた」「人の助け方が分かった」などの感想が聞かれた。
「人を助けることができるのは、決して限られた一部の人だけでない。実際の現場では、子どもは大人の人を探してくることが第一だが、近くにだれもいなければ、勇気を出して自分でやることが必要になる」と教授。
同小の教務主任は「外部の人に接することで、子どもたちは気持ちが改まり、いつも以上に真けんに取り組んでいた。今後も外部講師を積極的に活用し、本物にふれる体験を充実(じゅうじつ)させたい」と話した。
元気に楽しくラグビーに親しむ
ラグビー教室には1・2年生48人と同大ラグビーフットボール部の監督(かんとく)、コーチ、学生5人が参加。やわらかいボールを使い、いろいろなやり方でパスをわたしたり、ボールを取り合ったり、学生のディフェンスをよけながら走ってトライしたりなど、さまざまなゲームでラグビーに親しんだ。 これらのゲームは学生らがアイデアを出し合って考えた。安全であることはもちろん、どうしたら楽しくでき、良い思い出を残せるかを重視したという。子どもたちからは「トライするのが楽しかった」「ボールを投げるのが難しかった」「コーチをよけるのが難しくて楽しかった」などの感想が挙がった。「子どもたちはあいさつや返事も元気よく、積極的に取り組む姿勢が見られた」と同大ラグビーフットボール部のかんとく。「ラグビーはチームスポーツ。仲間のために走り体を張るというラグビー精神を学ぶことで、友達同士でも、自分のことを主張する前に相手のことを考えられるようになり、クラスの結束が生まれてくる」と語った。