つくばみらい市/陽光台小学校

光と風が通る開放的な学校にたくさんの笑顔とやさしさが集う
つくばみらい市立陽光台小学校は今年度、創立10周年をむかえた。校舎は木のぬくもりにあふれ、教室に扉(とびら)がないオープンスペースのつくりも印象的だ。昨年11月に開かれた秋祭りでは10周年を祝う式典も同時に行われ、記念の横断幕が制作された。図案は児童全員から募集(ぼしゅう)したもので、「笑顔あふれる陽光台」の文字と、自まんの校舎や桜などをデザインした6年生児童の作品が採用された。
健やかで豊かな毎日の合言葉は「あいうえお」
同小では、教育目標である「一人一人が輝(かがや)く活力ある学校~自ら考え、行動できる子の育成~」の実現に向けて、子どもたちも教職員も「陽光台のあいうえお」に元気いっぱい取り組んでいる。「あいうえお」は、あいさつ、一生けん命、運動、笑顔、お話の頭文字をとった合言葉で、「お話」には相手の話をしっかりと聞くことと、自分の考えも話せるようになろうという意味がこめられている。
「児童数1000名をこえる大規模校でありながら、落ち着きやまとまりが学校全体に感じられる。あいさつや笑顔はもちろん、『しっかり聞く、きちんと話す』を大切にしていることで協調性や思いやりの心が育つのでは」と、副校長。10周年記念行事の一つとして昨年6月に行われた人文字の航空写真撮影(さつえい)でも、全員が協力し合ってスムーズに整列できたとふり返る。
PTAが主体となりにぎやかな秋の一日を
子どもたちが毎年楽しみにしている秋祭りは、大規模校ならではのにぎわいにあふれる盛大なイベントだ。校舎や校庭など校内の各所にワークショップや体験ブースが用意され、体育館ではダンスやピアノ、歌などのステージ発表が行われる。企画(きかく)と運営はPTAが担い、食品サンプルづくりやドローンの操縦体験といったユニークなワークショップから、うでずもう大会やボールゲームなどのアクティビティまで、毎年工夫をこらして子どもたちへ楽しい時間を届けている。
地域に開かれた学校で安心してのびのびと
学校行事など特別なときだけでなく、「ふだんの学校生活や教育活動の面でも保護者や地域の方からの多大な協力と理解があり、とてもありがたい」と話す副校長。家庭科や図工の技術指導やプールの時間の見守り、まち探検の引率などを担ってくれる学習ボランティアもその一例で、こうした活動を通じて保護者や地域と学校とのつながりはより深まっていく。開放的なつくりの校舎と同じく、地域に開かれた学校での毎日は、のびやかな笑顔と安心感に包まれている。