守谷市/守谷市教育委員会

みんなが幸せになれる未来を考える「未来のもりや・ウェルビーイングデイ」

 「わくわく子育て王国もりや」の実現に向けて、市独自のさまざまな施策(しさく)を行っている守谷市。「新しい時代をたくましく生きぬく人づくりを目指して」を教育目標に、みんなが幸せになるために自己実現できるニューノーマルな学校づくりに取り組んでいる。3年目となる今年度は、先生を労い、子どもの声を聴(き)き、みんなの「ウェルビーイング」を考える教育の集い「未来のもりや・ウェルビーイングデイ」を初めて開催(かいさい)する。


未来の学校について子どもとともに考える

 子どもも先生も保護者もともに幸せを追求していくのが学校における「ウェルビーイング」。イベントでは、市が創設した「教職員表彰(ひょうしょう)制度」によって、日ごろから子どもたちのために尽力(じんりょく)している教職員を表彰するとともに、幸せな未来の学校について市長と児童生徒が語り合う「ウェルビーイング・ミーティング」を企画(きかく)している。市内の全小中学校13校から各2名と守谷高校の生徒会が参加し、オブザーバーとして守谷市出身でスカラーズ杯世界大会(中高生を対象とした国際的な教養コンテスト)に出場した大学生も招いた。
 ミーティングのテーマは「私たちの考える未来の学校」。事前にワークシートを配布し、未来の学校はどんな学校になってほしいかについて各自で考えたアイデアを共有し、4~5人のグループで対話を深める。さらに全体で共有し、ファシリテーターを交えて市長や教育長と意見を交かんして子どもたちの「エージェンシー(変化を起こすために自分で目標を設定し、ふり返り、責任をもって行動する能力)」を引き出し、これからの学校の在り方を考え、市政に反映されるような示唆(しさ)が得られることを期待している。

学びが社会とつながる体験を大切にしたい

 「子どもには既成概念(きせいがいねん)にとらわれない自由な発想があり、大人が考えない視点や着想、アイデアがある。それを学校づくりに生かしていきたい」と話す教育長。ふだんはめったに会う機会がない市長や教育長と直接対話ができる今回のイベントにシナリオは一切ない。子どもたちがふだん思っていることや素直な意見を語ってもらい、大人も子どもたちに真けんに向き合う。「学びが社会とつながる体験こそが、本当の探究学習。自分の意見がだれかに届いて何かが変わり、未来につながるという体験を大切にしたい」とミーティングの意義を語る。伝えたいけれど伝える手段がない子どもたちに場を提供することで、子どもも、それを聴く大人も幸せになれる、それが一番の目的だ。
 最後には有識者による講演会も予定されている。「ふだんの学びや考えていることが全部つながり、これからも考えていこうと未来にもつながるイベントにしたい」と教育長。子ども参加による守谷型教育活動の一つとして、今後も継続(けいぞく)していくつもりだ。