水戸市/稲荷第一小学校

全員で声をあわせて6年生へ元気なエールを
10月22日(水)、水戸市立稲荷第一小学校の体育館に元気なエールがひびきわたった。これは、同28日(火)に開かれる第51回水戸市小学校陸上記録会に出場する6年生のための壮行会(そうこうかい)の一場面だ。1年生から5年生の児童と教職員からの力強い応援(おうえん)を受け、選手たちは記録会での健闘(けんとう)をちかった。
練習の成果を生かし記録会へむけて全力を
壮行会はロング昼休みを利用して行われ、体そう服にゼッケン姿の6年生が入場すると体育館は大きな拍手(はくしゅ)に包まれた。6年生は、100メートル走、走り高とび、ボールスローなどの種目別に並び、それぞれの種目リーダーが競技の紹介(しょうかい)をした後、記録会へ向けての抱負(ほうふ)を伝えた。「ハードルのぬき足をきれいにするよう意識した」「リレーのバトンパスをスムーズにできるよう心がけた」など、これまでの練習で特に力を入れて取り組んだ内容とともに「ベストをつくしたい」と意気ごみを発表する姿は、最高学年らしい堂々とした様子だった。
心にひびく応援ががんばる力になる
続いて、5年生の応援団が大きな声でエールをおくると、そのかけ声にあわせて1年生から5年生の児童全員も精いっぱいのエールをおくった。その迫力(はくりょく)に校長も感動した様子で、「とても大きな声が出ていてすばらしかった。動画に残しておきたかったくらい」とほめたたえた。 また、校長は「陸上競技は自分とのたたかいでもあり、他校の児童と競い合って高め合う経験から良い思い出をつくってほしい」と6年生へメッセージをおくり、壮行会の準備や進行をしっかりと務めた応援団にもねぎらいの言葉をおくった。
成功体験を積み重ね成長の階段を一歩ずつ
同小では「できた、わかった、楽しかった」と言える授業づくりに力を入れて、授業をふくむ学校生活の中でさまざまな成功体験を積み重ねることで自己有用感を育んでいくことを目指している。
宿泊(しゅくはく)学習の際に施設(しせつ)の人から「そうじがきれいにできていた」とほめられたり、陸上記録会の練習時に「指示がなくても進んで準備ができていた」と競技指導ボランティアにほめられたりするなど、第三者から評価されることもあり、そのたびにうれしさやほこらしさを感じると話す校長。「素直さやむじゃきさなど良い部分をのばしつつ、将来を見すえて目標設定ができる力やねばり強さを手に入れられるよう導いていきたい」と、あたたかな表情で言葉を続けた。

