龍ケ崎市/龍ケ崎西小学校

小学生新聞

いじめのない学校づくりに向けて
「リーフリボンフォーラム」開催

龍ケ崎市立龍ケ崎西小学校に今年も、中学生が作ってくれた「リーフリボン」が届いた。同小の子どもたちは全員が、この小さな緑色のリボンを名札に付けて「私はいじめやいやがらせをしません」という意思表示をしている。そして、さらに良い学校にしていくために各クラスの取り組みを話し合う「リーフリボンフォーラム」も開かれた。

各クラスの活動と
成果などを発表

 今年のフォーラムはコロナ禍(か)のため、前半は1〜4年生、後半は5・6年生という2部構成で開催(かいさい)された。対象の学年は密をさけながら体育館に集合、ほかの学年も教室からオンラインで参加し、話し合いの様子が学校全体で分かるようにした。
 フォーラムでは各クラスが、いじめをしない・させないためにどのような取り組みをしてきたか、その取り組みによりクラスの様子がどう変わったか、今後どうやって取り組みをさらに広げていくかなどを発表。その中には、「ありがとう」や「がんばれ」のような温かい気持ちになる言葉をかけてもらうたびに実が増えていく「ふわふわことばの木」や、友達の良いところを見付けてみんなと共有する「ビー玉貯金」など、ユニークな取り組みも数多く見られた。

中学生や大学生も
交えて話し合い

 各クラスの発表を聞いた後、子どもたちは小グループに分かれ、どの発表のどのような点が良かったかなどを話し合った。この日、同小へキャリア教育の職場体験に来ていた龍ケ崎中学校の生徒4人と、龍流連携(れんけい)で学習・生活支援(しえん)ボランティアに来ていた流通経済大学の学生3人も、子どもたちの中に入って意見やアドバイスを述べた。
 児童からは「あのクラスの取り組みを私たちも参考にしたい」「いじめ防止には相手のことを考えることが大切だと思った」などの感想が上がり、中学生からは「自分たちのクラスのことだけでなく、学校全体を考えた発表もあって素晴らしかった」と、優れた取り組みをたたえる声が聞かれた。
 最後に全体のまとめとして、「いじめている人を見たら必ず止めます」「私たちは仲間はずれをしません」などの「あったか学校宣言文」を全員で唱和(しょうわ)し、フォーラムは終わった。

フォーラムの効果
より良い人間関係

 リーフリボン運動は「いじめ・いたずら・いやがらせ私はしない!認めない!」というスローガンの下、毎年、旧愛宕中学校区の愛宕中と龍ケ崎西小とで行われてきた。今年度から愛宕中が統合され龍ケ崎中となったため、今後は龍ケ崎小と大宮小も加えた1中3小で行っていく予定だ。
 「本校では友達同士の仲が非常に良い。日常の中ではトラブルが起きることもあるが、クラスでの話し合いを思い出し、すぐに反省することができていると思う」と教務主任の先生。
 「子どもたちが楽しく安心して学べる学校にするための大きな目標の一つが、好ましい人間関係の育成であり、いじめのない学校を作ること。リーフリボンフォーラムはこの目標を実現するために効果的な活動。何より児童全員が真剣(しんけん)に考え、取り組んでくれた」と校長は話している。