牛久市/ひたち野うしく小学校

ひたち野うしく小

音楽でみんなの心をつなげる
虹色コンサートを開催

牛久市立ひたち野うしく小学校で11月22日(火)、虹(にじ)色コンサートが開かれ、保護者に合唱や合奏を披露(ひろう)した。例年は全校児童が一堂に会して行っているが、コロナ禍(か)で密集を避けるために学年ごとの入れかえ制で実施(じっし)。子どもたちは他の学年の演奏が聴(き)けないため、18日(金)に低・中・高学年の2学年ごとに聴き合いを行い、それぞれの学年の演奏に耳をかたむけた。

演奏を聴き合い
気持ちを高める

 「感じよう つなげよう ひびき合う心」をテーマに開かれた虹色コンサート。コロナ禍で歌うことやリコーダーなどの楽器は制限されることが多かったが、音楽が大好きな子どもたちに発表の場を設けたいとの思いから、規模を縮小し、マスク着用で開催(かいさい)した。
 聴き合いでは、体育館で2年生が発表する様子を1年生は教室からオンラインで視聴(しちょう)。合唱曲「トゥモロー」の歌声や、「茶色の小びん」の合奏の様子を真けんに聴きながら、本番に向けてがんばる気持ちを高めた。
 3年生が発表した「怪獣(かいじゅう)のバラード」では、体をスイングさせたり、ふりを入れたりしながら元気いっぱいに歌の世界観を表現。明るい歌声に、会場も楽しいふん囲気に包まれた。

5年生のすんだ歌声
6年生の迫力ある演奏

 5年生は「空の美術館」など合唱3曲を披露し、6年生が鑑賞(かんしょう)した。3曲目に歌った「シーラカンスをとりにいこう」では、難しい曲ながらも、各パートがすんだ歌声をひびかせ、美しいハーモニーを奏でた。6年生からは「ハーモニーがきれいだった」「最後の盛り上がりがよかった」などの感想が聞かれた。
 6年生は合唱「エスペランサ~希望~」と合奏「ルパン三世のテーマ」を発表。合奏では、たくさんの楽器を用いて重厚感のある演奏を披露し、だれもが知っている曲とあって、聴いていた5年生も音楽にのりながら演奏を楽しんだ。5年生からは「合唱はきれいに声が重なり合っていた」「合奏は迫力(はくりょく)があってすごかった」など、6年生の演奏に圧倒(あっとう)された様子で、「来年は自分たちもがんばりたい」と意欲をみせた。
 演奏を終え、6年児童は「アコーディオンは緊張(きんちょう)したけれどがんばれた。休み時間も自主的に練習したかいがあった」、「周りのみんなががんばっていたので、自分も自信をもって歌えてよかった」と話し、「22日の本番でもよい演奏をしたい」と声を合わせた。


音楽は楽しいを第一に
音楽で豊かな心を育む

 地域には、ひたち野地区の子どもたちによる「ひたちのキッズオーケストラ」もあり、音楽が好きな子どもが多いという同小。夏には5・6年生の有志が参加して歌の練習を重ね、TBSこども音楽コンクールにも出場した。
 音楽専科の先生は、「コロナ禍で思うような活動ができない中でも、みんなが音楽でつながって、音楽は楽しいということを感じてくれたらうれしい」と、音楽を楽しむことを第一に指導にあたっている。毎朝、朝の会でも歌を歌っているという子どもたち。みんなで心を一つにして音を合わせる楽しさや喜びが、子どもたちの豊かな情緒(じょうちょ)を育んでいるにちがいない。