つくば市/春日学園義務教育学校

小学生新聞

4年生の計画で1〜3年生が楽しんだ「前期ブロック集会」

つくば市立春日学園義務教育学校で12月16日(金)、第3回前期ブロック集会が開かれた。9学年のうち前期ブロックの1〜4年生が体育館に集まり、みんなでゲームをした。参加した児童からは「じゃんけん大会では、何を出そうかとハラハラドキドキした」「シルエットクイズでは、いろんなかげが出てきて楽しかった」などの感想が聞かれた。

1年生も答えられるやさしいルールに

 今回の集会の当番は4年2組。この日のために2週間前から、どんなゲームをやろうかとクラス全員で話し合い、準備を進めてきた。

 最初に候補に挙がったのは、ばくだんゲームやビンゴゲームなど。だがこれらはルールが複雑で、1年生に教えるのは難しいかもしれない。自分たちが面白いと思うものを提案するのではなく、下級生に楽しませてあげるんだという思いで、考え直した。

 例えばシルエットクイズでは、絵を見せるだけでなく「耳が長い」「まん丸のしっぽ」といったヒントを出し、答えもカンガルー、ぞう、うさぎの中から選ぶようにするなど、ルールを簡単にすることで、多くの人が正解できるようにした。

1人ひとりが考えて自分の役割を果たす

 当日はクラスのみんなが司会、じゃんけん、シルエットの三つのグループに分かれ、1人1役割で自分にできることや、いまやらなくてはいけないことなどを意識しながら行動できた。

 「この集会は、4年生にとって大きなチャレンジの一つ。あたえられた仕事をこなすのではなく、学級活動として全員で考えて、自分たちで一から作り上げる経験をさせたい。自己有用感を高める良い機会にもなる」と、4年2組担任の先生。

 課題も残った。シルエットクイズは4問用意したが、時間切れで2問しかできなかった。これについて子どもたちは「最初に時間を使いすぎた」とふり返り、「静かにしてくださいと呼びかけたとき、マイクを使っても声が届かなくて、みんなで何回も大声でさけんでしまった」「もっと呼びかけを少なくしたら、スムーズにできたと思う」「ステージの上からだけじゃなく、周りからも言った方が伝わりやすかったかも」などと話し合った。

 「これも一つの経験。静かに聞いてくれないこともあるし、言ったことが伝わらないこともある。4年生もその難しさに気付き、反省できていたことが良かった」と、教頭。

活動から生まれた学年をこえたきずな

 また教頭は「4年生からは小さい子に楽しく活動させてあげたいという思いが感じられ、低学年からはお兄さんお姉さんが私たちのために考えてくれて、楽しく遊ばせてくれてありがとうという気持ちが伝わり、とてもいい集会になった」と、活動全体についてまとめた。

 この活動をきっかけに、4年生には上級生としての自覚ができてきた。業間休みには校庭で下級生の大なわとびのなわを回してあげたり、パソコンの授業ではスクラッチの使い方を教えてあげたりなど、学年をこえた交流が増えてきている。