取手市/高井小学校

やさしさあふれる学校を目指す 「やさしさいっぱい集会」

周辺の宅地開発により児童数の増加が著しく、活気あふれる取手市立高井小学校で、12月13日(火)、「やさしさいっぱい集会」がオンラインで行われた。いじめのない学校にするため、各学級で話し合ったスローガンを代表児童が発表し、全校児童がそれぞれの教室で画面ごしに見守った。子どもたちの思いがつまった全17学級の「やさしさいっぱい宣言」が、学校全体を温かく包んだ。

各クラスの宣言を発表 いじめのない学校を

 いじめのない、明るい、やさしさあふれる学校を自分たちでつくっていこうという思いを育てること、やさしさいっぱい宣言やその後の活動を通して友情を深め、人や動植物を大切にする温かい心を育てることをねらいに毎年行われている「やさしさいっぱい集会」。例年は体育館で一堂に会して行っているが、コロナ禍(か)の中、感染防止のためにオンラインで開催(かいさい)した。

 最初に集会を企画・運営した福祉委員の児童が「みんなでいじめのない学校をつくっていきましょう」とあいさつ。続いて各クラスで話し合って決めたやさしさいっぱい宣言を1年1組から順番に発表した。「あいてのきもちをかんがえみんなでなかよくしよう」(1年2組)、「こまった人がいたらやさしい言葉をかけ、笑顔あふれる高井小にしよう」(3年1組)、「やさしさとゆずり合いと人を思う気持ちを心に決めて、高井小全員で歩んでいこう」(6年1組)など、思いやりの心があふれる宣言に全校児童が耳をかたむけた。最後に校長先生から「高井小ではいじめを絶対に許しません」という力強い言葉があり、子どもたちはいじめのない学校をつくろうという思いを新たにした。

 集会を終え、福祉委員の6年生女子児童は「みんながいじめのことを真けんに考えてくれていることが分かってうれしかった」と話し、同委員会を担当する先生は「宣言が子どもたちの意識に残り、やさしい気持ちにつなげてほしい」と集会の意義を語った。

 今後は各学級のやさしさいっぱい宣言を昇降(しょうこう)口に掲示(けいじ)し、日常的に見られるようにする。またやさしさいっぱいの行動を紹介(しょうかい)し合うような継続(けいぞく)的な取り組みを行っていくつもりだ。

工夫しながら学校生活 思い出に残る活動を

 制限が多い中でも、工夫をしながらさまざまな活動に取り組んできた同小。11月に行われた「どんぐりっこ祭り」では例年よりも規模は縮小したものの、6年生が気合の入ったソーラン節を披露(ひろう)し、感謝の会ではスクールガードや読み聞かせなどでお世話になっている地域の人たちに感謝に気持ちを伝えた。取手交響吹奏楽団の演奏会もあり、はく力ある楽器の音に子どもたちは大いに盛り上がった。「地域の人やPTAがとても協力的で、いろいろな人の温かさに支えられている。コロナ禍でもがんばっている子どもたちにできる限りのことをして、6年生も思い出に残る最高の形で送り出してあげたい」と校長は思いを語った。